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[リメンバー☆ビーフボウル?]食料自給は生活にも影響するか? [雑感]

そういえば、食品問題なんてこのところずっと「偽装」とかで問題(白い恋人、不二家、赤福、牛肉・・・枚挙にいとまがない)にされてきましたが、幸い「ギョーザ事件」以外は病人が出るようなことはなかったのですが、今回はそういう意味では「大きな問題」ですね。「中国の問題」だという風に矮小化するのは簡単でしょうが、少しだけ暇な方はどうぞ。

「食糧自給率」が低いわが国では外国製の食品を食べずには我々は生きていけません(農業をやれといわれたら・・・地元に帰って半農半医かな汗)。

富岡多恵子さんが、自らの介護体験を元にどこかでお話されていましたが、老人にとって「衣食住」が大切ではなく「医・食・住が大切」だと言ってました。まぁ、老人が一人で暮らすような時代になり、食事をコンビニや福祉の配達を受ける時代です(自分の祖母も80歳までは一人で自立していて、自分も一緒に暮らしていましが、年を取ったら「一人暮らし」は火の元のこともあって困難となり、今は施設介護になってしまっています)。

灯油もそうですが、食料を国産に限らず、世界中から安く調達するのはいいことです。ただ一カ国に依存し過ぎるより、リスクは分散した方がいいです。

今回のタイトル「ビーフボウル:Beaf bowl」は、牛丼のことです。偽装問題では思い出しませんでしたが、今回の「餃子事件」で、自分はなんとなく「狂牛病」騒ぎで、アメリカの牛肉が輸入できなくなった時、吉野家をはじめとするチェーン店から牛丼が消えたのを思い出しました。自分は、まさか「牛丼」が真っ先に消えるとは思わなかったけど・・・あ、その消えた牛丼を、実はニューヨークでこっそり食べました(まぁ、その前にイギリスで狂牛病の騒ぎの時もロンドン市内で「ハンバーガー」を食うという暴挙もしています・・・汗)。

この時は、特殊な仕様の牛肉をアメリカにのみ依存していたため、禁輸=消失となったのですが、突然のことで「日本の牛丼向け」にオーストラリアの農家にお願いしてなかったため、復活までかなり時間がかかったのを思いだしました。

ま、コンビニも外食のチェーンも含め、それなりに知らない間に、中国製品だけでなく、外国産の食品を口しているでしょう。
ただ、「日本経済の退潮」とともに、マグロやカニ、スケソウダラ(魚肉ソーセージやカニカマの原料ね)の買い負けもあると聞いています。世界各国とお付き合いしてお買い得の商品「安くて安全な食品」の調達は必須でしょう。下記の通り、買い負けは今後、ますます問題です。

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八戸 ハマ再生-欧州水産事情- (2)世界的魚ブーム 「買い負け」魚種拡大
デーリー東北 2007/10/13

(前略)脂の乗りがいいノルウェーサバは、日本で引き合いが強い。しかし、二年前から輸入量は急激に減少。日本の輸入業者が中国や東欧との価格競争についていけず、いわゆる「買い負け」が起きているからだという。
買い負けの要因について、高橋社長は(1)為替(円安の進行による高値感)(2)日本で急速に進む魚食離れ(3)デフレから脱却できず店頭価格が安い―の三点を挙げる。
「マグロの買い負けはよく聞くが、負ける魚種がどんどん増えている。アジの買い付けでアフリカに負けた。これまで考えられないことだ」。海外市場での苦戦続きに危機感を募らす。(以下略)

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日本の景気が上向きであれば、そこまで自給率を高めなくてもいいでしょう。ただ、日本の景気がこれからどうなるか?他の諸国に比べると低成長率、国内の消費が伸びないものは、国内産業として伸びにくく、そこへ参入してくる若者も少ないでしょう。そして寿司の発祥の国でありながら、魚を思うように買えないということは・・・いずれ消費者は気づくでしょう。

また、ある特定の国に依存しすぎる事は危険があるんじゃないでしょうか?


数字で見る水資源問題
池内 了 名古屋大学教授 中日新聞 平成16年 6月28日より

牛丼1杯 水2トン
>ハンバーガー1個 水1トン
>日本が輸入している食糧を生産するのに必要な農地 1,200万ヘクタール
>国内の農地面積の約2.4培にもなる。
>世界の貴重な水資源を食料輸入という形で利用させてもらっている。

とあるように・・・日本の場合、バーチャルウォーターという形ではアメリカにすごーく依存しています。これはある意味「アメリカの支配下」にあるんだなって。

事実、アメリカの穀物相場(大豆、トウモロコシ)の高騰で、ありとあらゆるものが上昇しつつあります。これを無視はしないほうがいいでしょう。今後、アメリカやオーストラリアの旱魃などあった場合、その代替調達先の確保にブラジルやロシアなどとも仲良くしていくしかないでしょうね。


(財)食生活情報サービスセンターで紹介されていましたが、『世界の水危機、日本の水問題』東京大学生産技術研究所 助教授 沖 大幹先生たちの仕事です。

色んな考えがあってもいいと思います。政府も動くでしょう・・・今回の「健康被害」の件で。また「周辺国」との競合も考えるべき時代ですね。



 そして、「国産第一」もいいけど、日本に残っている人口のわずか3%の農民に依存するのも悪くはないですが、もうあと10年か20年したら彼らはみな病気になったり、75歳~80歳以上になって今の330万人から100万人は離農しているわけで、そういうことを考えると「2020年日本の農業」=「食料はどこから調達?」という遠くない未来への視点もあっていいかな?くらいです(医療従事者としてはこの辺は「外科医」や「産科医」の高齢化とだぶって見えるのですが、高齢化に打ち勝って75歳以上の医師にメスを握らせたいかはまた別ですが、そんな年寄りに大きく依存していいのかだけは認識しました汗)。

 この前の狂牛病はたまたまでしたが、この他にも「口蹄疫」のような発生してしまうと、国内の畜産業者を守るため、その国からの肉を輸入がストップしてしまう感染症もあります。 

 いずれにせよ、食料の多くをアメリカなどに依存している現状のリスク&ベネフィットを考え、「未来」はどうするかでしょうかね。ま、素人の浅はかな考えなんかより政府の対策をみ見ていきましょう・・・汗。 

 下の読売新聞の記事のように確保できたのは喜ぶべき話題ですが、そのままストレートに物価上昇につながらないといいのですね。

  米以外の麺類も(ソバも確か中国から輸入が第一位だったような・・・と思ったら「そばの消費量の80%は輸入品であり、その84%の中華人民共和国、12%のアメリカ合衆国と続き、カナダからの輸入はわずか1.2%」だそうです汗)かなり外国依存。

 やはり国産だけでなく調達先も含めて考えていく時期なんでしょうが・・・いやはや素人だからこの話題はここまでにします。補助金のことありがとうございます>コメントくださった方。また、色々な意味でみなさんのコメントから「関心」をもつきっかけになりました。ぽち  

  なかのひと

輸入小麦、豪・カナダと合意…06年並み170万トン確保

読売新聞 2008/2/8

 
 政府がオーストラリアとカナダから今年買い付ける小麦の主要銘柄について、両国との間で、2006年度並みの輸入量確保で合意していたことが7日、わかった。 日本は小麦の消費量の約9割を輸入しており、世界的に小麦の需給が逼迫していることから、供給不安を解消する狙いだ。輸入量の事前合意は、02年以来、6年ぶりになる。
 昨年12月、豪政府から小麦輸出の独占権を与えられているAWB社とカナダの政府系機関「カナダ小麦局」の担当者が来日し、農水省の求めに応じ、それぞれ06年度並みの輸出量である年間85万トン、計170万トンの収穫済み小麦を輸出することを確約した。 対象は豪州がうどんや即席めん用の「ASW」、カナダがパンに使われる「CW」の計2銘柄。日本の06年度の小麦輸入量は計496万トンで、合意した量はその3割強に当たる。
 日本は小麦の輸入を政府が原則一元管理し、相手国を米加豪3国に限っている。政府は02年まで、毎年1、2月に、豪加両国との間で数量確保の文書を取り交わしていたが、その後は世界的に豊作だったため、事前合意はやめていた。

 合意は履行義務のない“紳士協定”だが、収穫済みの小麦を対象にしているため、量の確保にはメドがついたことになる。ただ、今後行う価格交渉では、日本側が不利な立場になる可能性がある。

(2008年2月8日読売新聞)

 


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