外務省・本日も反省の色なし [海外の医療]
アジアの在外公館に感染症専門医、来年度から派遣へ
政府は、新型インフルエンザなどの感染症対策を強化するため、外国の日本大使館に勤務する医務官に、感染症を専門とする医師を派遣する方針だ。
新型感染症の発生が懸念されているベトナム、インドネシア、バングラデシュなどのアジア諸国を中心に、来年度から国立国際医療センターの医師、数人を派遣し、現地での医療活動と、日本との情報交換を行う。
在外公館に駐在する医務官は、先進国と比べて医療体制が整っていないアジア・アフリカ諸国を中心に、77か国に80人(今年7月現在)が配置されている。感染症専門の医師派遣は、現在の医務官との交代や追加の形で行う。医務官の本来の任務は大使館員と家族の健康管理だが、発展途上国では現地に暮らす日本人の医療相談のほか、日本に上陸するおそれのある感染症の情報収集など、幅広い役割を担っている。
厚生労働省は、国立国際医療センターを日本の新型感染症対策の中心と位置づけており、派遣医師を通じて、海外の関係機関との連携を強化したい考えだ。
(2007年7月18日14時45分 読売新聞)
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個人的に、在外公館の医官の仕事ぶりについては、久家さんの本ですでに相当批判が加えられたにもかかわらず、「存在意義」とか、具体的に医官を増やすことについて検討した形跡があまりありません。
大使館なんかいらない
久家 義之
久家 義之
出版社/著者からの内容紹介
機密費だけではない! 外交官二千人はこんな暮らしをしている! 外交なし諜報なし語学力なしリストラなし官々接待あり贅沢三昧あり長期休暇あり……これが現代の〈特権階級=税金貴族=外交官〉の実態だ!
機密費だけではない! 外交官二千人はこんな暮らしをしている! 外交なし諜報なし語学力なしリストラなし官々接待あり贅沢三昧あり長期休暇あり……これが現代の〈特権階級=税金貴族=外交官〉の実態だ!
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まぁ、自分はこの本で、実際にどんな風に医官の先生方が苦労しているかを知りました。看護師もいな状況で医師として大使館の職員(主に大使などとっても偉い方)に働かされ、大臣が視察に来たとなれば、医官といえども動員させられるという話。
さて、そんな医官として働くことについては色々議論があると思います。外務省に自分の友人も勤めていましたが、1等書記官ともなるとプール付、運転手にメイドつきという豪華な生活ぶりでした。
さて、感染症専門医が現地で、誰の健康のために働かされるんでしょうか?
ちなみに、自分、知りませんでした。 『廃用身』 (幻冬舎、2003年)の著者の久坂部 羊氏と久家義之氏が同一人物だなんて・・・汗。
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