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[病院経営]乗っ取りにご用心 [病院経営]

乗っ取りグループ暗躍 病院経営難狙い多発

神戸新聞 2007/07/05

 「順心会」元理事長が、偽造した理事長印を使い裏書きした約束手形は、大阪の病院乗っ取り事件で二年前、大阪地検に逮捕された男に渡っていた。病院の乗っ取りは全国で増加。赤字経営の病院経営者をターゲットに、診療報酬を担保に融資したり、虚偽登記で架空の債務を背負わせたりするなどの手口で、経営を事実上支配する。背景には、赤字経営に苦しむ病院が増加していることがある。

 赤字経営の医療法人が狙われる事件は、二〇〇三年ごろから増えている。大阪では同年、総合病院を運営していた医療法人「浄和会」の理事長が、医療コンサルタント業者らに経営権を譲渡した結果、短期間に理事長が五人も交代。病院乗っ取りグループ代表の男らが、虚偽の法人登記を繰り返した上、ノンバンクからの融資を着服したとして大阪地検に逮捕された。

 その後も群馬県の「松嶺会」▽北海道「讃生会」▽東京都「寿光会」▽熊本県「弘仁会」-など、全国各地で病院を狙う乗っ取り事件が相次いで発覚している。

 手口で多いのは、赤字経営の責任を取る形で退任した理事長らに"復権"を持ちかけて取り込み、虚偽登記で役員になりすますほか、経営コンサルタント名目で、息のかかった人物を事務局長などに送り込むケース。

 役員に就任した途端、診療報酬を担保にノンバンクなどから融資を受けて着服▽約束手形を乱発し、仲間の受取人が現金化を迫り、恐喝する-などで病院の資産を食いつぶしていくという。

 一方、乗っ取りグループが暗躍する背景には、経営状況が悪化する病院が増えていることが挙げられる。全国公私病院連盟の調査では、二〇〇六年度、アンケート調査に応じた全国千百四十五病院のうち、八百三十四病院(72・8%)が赤字経営に陥っている。

 病院問題に詳しい医療ジャーナリストの兼松昭夫さんは、「技術職ともいえる医師が、経営を一手に担わざるを得ない仕組みが、赤字病院を増やしている原因」と指摘している。

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 さて、堅実な経営をしていても、診療報酬引き下げで赤字にまっさかさまとかはよくある話です。

 この手の話を聞くようになると…ちょっといやですねぇ。ま、病院の経営はまた患者さんの診察とは別モノという指摘は悔しいけど、当たっていますね。ぽち→ 


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