[忘れない・・・]2.18企画 我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します [医療]
今日は二年前の「福島県大野病院の産科医の不当逮捕」の日であります。産科医として正しい治療を行ったのに、刑事事件として書類送検ではなく逮捕され不当な取調べを受け、その病院から産科診療を停止させた福島県警の事件です。
テレビカメラを呼んでの医師の逮捕劇はあきらかに「異常」でした(誰がテレビカメラを呼んだのかは知りませんが、マスコミは喜んで取り上げましたね)。これは海外ではありえません、日本はこの件だけで、法治国家ではなく「法痴」国家です。医療ミスがあったら民事訴訟となるのは仕方ありませんが、今回は「刑事事件」としたのです。
刑事罰となるのは、「医療行為そのものが、悪意によってなされた場合」にのみですが、この医師は全身全霊をかけて患者を救うために努力をしました。それを捕まえた法曹界に対し、医師たちは「団結」して、この不当な司法の介入に抗議しつづけます。
「胎盤癒着」という、極めてまれで難しい症例の産婦さんを担当し、救命できなかった廉で福島県警に逮捕されました。現在も刑事裁判は進行中です。
現在、日本全国で、お産の出来る病院が激減しています。この逮捕が与えた悪影響を考えない法曹界の悪意を感じます。
少子化の日本では、産科医は大切な存在です。医学的事実を無視した警察の手によって、1人の熟達した産科医が現場から引きはがされているだけでなく、この事件の影響で、全国のお産の現場から、医師が立ち去り、産科志望の若い医師が減っています。
不幸な病死がすべて、「医師による過失死」だと認められるようなことがあれば、日本のすべての医療現場で、命に関わる治療を懸命に続けている先生達は、やがて立ち去らざるを得なくなるでしょう。
(一部天漢日乗さまの文章を改変しました)
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私も福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します。
by 腎臓内科医 (2008-02-18 11:53)
私も賛同します。
by アイスゆず (2008-02-18 21:34)
事件によって診療行為から離れざるをえなくなり、また訴訟を継続するだけで多大な犠牲を強いられているこの産婦人科医師が、せめて無罪の判決を得られることを信じ支援します。
それと共に、市民の医療問題への関心が高まることを望み、できるかぎりの努力を続けます。
by birds-eye (2008-02-18 23:33)