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[産経を見習う・・・朝日・毎日・読売・にジャーナリストの資格はあるのか?] [マスコミ]


 まぁ、すでに僕の愛読しているブログ「カーリング漬け」や「伊関友伸のブログ」でも指摘がなされているように・・・非常に悪質な[社説の剽窃]あるいは「単なる複写しただけ社説」が目立ちます。


2/15読売 「診療報酬改定 中途半端に終わった勤務医対策(2月15日付・読売社説)」

2/2[朝日社説]  再診料下げ―見送りは既得権の温存だ

2/14[毎日社説]  診療報酬改定 意気込みが腰砕けではないか


2/14産経 【主張】診療報酬改定 十分といえぬ勤務医対策 (2008/02/14)


 オリジナルは2/2の朝日の社説ではなく、おそらく「[医療崩壊]マスコミが報じない格安医療費」でトラックバックをした・・・1/20の産経新聞の社説とまったく一緒の論調です。

【主張】診療報酬改定 開業医も痛み分かち合え
産経新聞 2008/01/20

 来年度の診療報酬改定の個別点数配分の議論が中央社会保険医療協議会(中医協)で始まった。今回の改定の大きな課題は、過酷な労働を強いられている勤務医対策だ。医師不足が深刻化する産婦人科や小児科、救急医療などに手厚く配分することを求めたい。

 厚生労働省が開業医の再診料引き下げを提案した。再診料は、開業医(710円)が病院(570円)よりも140円高い。厚労省はこれが、病院の夜間外来に患者が集中する一因になっているとみている。開業医の引き下げで浮いた財源を、勤務医の待遇改善策に充てようというのだ。

 厚労省がまとめた医療経済実態調査によると、開業医の平均年収は2500万円で勤務医の1・8倍だ。限られた中でメリハリを付けるためにも、思い切った引き下げが必要である。

 厚労省は再診料引き下げと同時に、開業医の夜間報酬を上げることも提案している。夜間救急を開業医にも分担してもらい、勤務医の仕事を減らそうとの狙いだ。開業医は夜間診察をすれば、再診料の目減り分を補えるわけで、積極的に協力すべきであろう。

 ところが、日本医師会(日医)はこの提案に強く反対し、中医協の答申案骨子から「引き下げ」の文字が削除された。エゴむきだしの主張だ。今回は、日医が政府・与党に強く働きかけて、医師の技術料にあたる診療報酬本体部分が8年ぶりに0・38%のプラス改定となった。産婦人科や小児科など医師不足対策を理由としていたことを忘れてもらっては困る。

 しかも、診療報酬本体部分の引き上げは、結果的に健康保険組合がその財源を肩代わりする形で実現した。大企業のサラリーマンは平均年5000円の保険料アップになるという。

 医師不足対策はサラリーマンら国民に押し付けておいて、自分の身を切るのは嫌だというのでは、とても理解は得られまい。開業医も応分の痛みを分かち合うべきだ。

 ただ、勤務医に手厚くしようとしても診療報酬を受け取るのは病院だ。勤務医にどう配分するかは病院経営者の判断にかかっている。引き上げ分が勤務医の待遇改善にきちんと反映されるよう、国民がチェックできる仕組みの導入も必要である。

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 つまり、各社まったく同じ「勤務医の救援のために、開業医は血を流せ・・・」なんです。どうですかねぇ?開業医が儲けすぎだから、労働環境が大変な勤務医を助けるべきだ?年収2500万円もらっている?この中には「設備投資の返済資金」も入っているのですが・・・いいんですか?個人事業主として全員が月収200万を越しているのではなく、平均値というのは現実を「正しく」表現していません、グラフをみてください。おかしくない?





>赤字診療所が136件、約13%ある。
>平均収支差の1/4である50万円以下の診療所が283件、約27%ある。
>平均収支差の半分のである100万円以下の診療所が454件、約43%ある。
>平均収支差の200万円以下の診療所が658件、約65%ある。 

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 それなのに、各社の論調には、ほとんど「差」が見えません。ひょっとして、産経新聞のまねをしたんですかね?産経さん、「オリジナル」は御社ですよ。

 もっともオリジナルの1/20の論調は政府よりの論説を展開しがちな産経新聞に相応しい内容ですが・・・これは誰がお書きになったのでしょうかね?いえ・・・これ以上申しますまい。産経新聞の「痛みを分かち合え」というのは、医療崩壊について「国民」の目を「開業医のせい」にしようという「どこか」の意向に従って、同じ社説を繰り返し掲載する方が問題です。 

某掲示板で見かけた書き込み↓ 

 日本の医療費は先進国中、他の追随をゆるさないほど安いんだよ。 初診料日本2400円に対して、アメリカ平均20000円。 物価がはるかにやすい
中国よりも日本の方が安い。  これでもまだ高いっていう奴が多いけど、 

水道トラブル5000円トイレのトラブル8000円で、おまえの体のトラブル2400円
だぞ。  便器のトラブル以下って事を知ってるの? 

 まさに、安さにかけては便器以下なのが、日本だ。その数百円をめぐって[開業医が儲けすぎだ]とか見苦しい話である。いずれにせよ、
 過度の「価格抑制」が医療崩壊を招いていること、
 医療費が少ないことが患者さんの安全には向かない

 こと、すでに日本の常識だと思うが、マスコミの手にかかると、政府のメッセージを垂れ流すことに無批判すぎると思う。
 そして新聞など読んでも医療については「非常に危険」な傾向がみとめられることについて、警鐘を鳴らし続けます。


 ちなみに、「開業医が儲けすぎ」というのは、誤謬というより悪意に満ちたものであることは・・・2/18のアピール活動でもコメント欄がすごいことになっている「新小児科医のつぶやき」の「
2008-02-03 また朝日の社説」に詳しいのですが図表だけ転載して掲載させていただきます・・・診療報酬を巡って、

「産経」も「朝日」も「読売」も「毎日」も同一の論説というのは異常すぎ

 です。数字を捻じ曲げ、世間の目を欺くのに協力している・・・こういう「捏造社説」を各社同時に載せる・・・マスコミって明らかに異常です。気をつけましょう・・・あなたの購読している新聞は腐っているかもよ!

ぽち

 

  なかのひと 


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