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みんなで『医療崩壊』を食い止めよう! [医療]

 医療については様々な意見があり、たくさんのブログがあります。もともとお元気な一般の方、通院中や入院している患者さん、ヘルパーさん、看護師さん、そして医師。

色んな立場がありますが、新聞やテレビが「
救急車で病院をたらい回し」報道するたびに「病院への怒り」をぶつけている人もみえます。残念ながら、現場はぎりぎりいっぱいか、おそらく断った病院の大半は「貧弱な設備やマンパワー」で助けられないことがわかっていて断らざるおえないのが本当です。

2006年2月、医師の奮闘むなしく、分娩手術で患者さんが助からなかった1年後になってから、福島県のある医師は、警察や検察のために、働いていた病院で「診察」をするのを止めさせられました。患者さんや病院側は働き盛りでもあり、地域で貴重な産科医師を失いました。

また奈良県では、妊婦さんの「脳出血」という予見できにくい病気、搬送先がみつからないためにお子さんを残して妊婦さんはお亡くなりになってしまいました。
一人で産科診療をがんばっていた医師はお産を取り上げることはできなくなりました。
 
マスコミの報道で「産科の診療」の状況は良くなりませんでした。お産難民や、無理を重ねて働いている産科医は、新人医師が避けるようになって、ますます厳しくなっています。

大きな町の病院にある小児科医が居ました。ほかのスタッフが抜けてしまい、いつまでも当直が続き、ついにうつ病になってしまい、自殺へと追い込まれてしまいました。

遺書が残っていました。便箋の内容は極めて今の小児医療の現場の過酷さについて切々と語っておられました。残された娘さんは父親のあとをついで小児科医になりました。

大きな病院に若い看護師さんが居ました、月に80時間の残業が続き家族に残業がつらいとメールをしていました、ある日、自宅で静かになくなられてしまいました。まだ25歳でした。残念ながら国は過労死と認めてくれず、労災認定がもらえません。彼女の両親は法廷で訴えています(来週の1/16に行政訴訟の判決が行われます).

http://www.pure.ne.jp/~umasuhe/


 自分は、患者さんを救うために現場で一生懸命働いている医療従事者をこれ以上「過労死」という形で亡くしたくありません。でも、日本医師会は過労死について何か国会に働きかけたでしょうか?否。

 国は借金体質で、財政に余裕がないことを理由に、医療費を抑え続けました。医師や看護師は現場で必死に支え続けていますが、限界が近づいています。

 医療側の声を無視するように、さらに国は老人を病院から追い出すことにしました。医師不足のため、経営危機に陥った病院が次々と閉鎖されています。国はもっと減らせといいます。病院を追われた患者さんの受け皿はどうなんでしょう? 

 今日はビッグサイトで下記のイベントがあります。いよいよ立ち上がった勤務医を応援してください。日本の医療を守りたいのは医師会も患者さんも同じ気持ちだと思います。しかし医師会は「厚生労働省と財務省」の間で、まったく身動きが取れません。

 何とかして、勤務医師が過労死や現場からの立ち去りをせず、患者さんによりよい医療を提供することが出来るようにと願っています。


全国医師連盟 設立準備委員会 総決起集会オープニング

 http://zainomusou.blogspot.com/2007/11/blog-post_25.html

集会の名称: 1.13全国医師連盟 設立準備委員会 総決起集会

日時 :開始 2008 年 01 月 13 日 13 時 00 分
:終了 2008 年 01 月 13 日 17 時 30 分 

場所     東京ビックサイト、会議棟7階
東京ビックサイト(東京国際展示場)
会議棟703号室


参加資格 
準備委員会会員および新組織設立に賛同される方
(参加事前登録が必要です。)先着150名

集会内容 :
1、小松秀樹先生による医師への激励挨拶(約20分)
2、本田宏先生による激励講演(約100分)
3、主催者による報告と行動提起

会費      医師 2000円、その他 1000円  

主催      全国医師連盟 設立準備委員会

*参加事前登録  非会員の場合は、
氏名、住所、職業、所属、年齢、
連絡先(アドレス)を記入の上、
【1.13集会参加希望】 と明記して
zai@doctor2007.com まで御連絡ください。


↓こちらへ「開業医」の方も加入ください
全国医師連盟設立準備委員会


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 もちろん、このような活動に異論はあるでしょうし、「関係ない」と言う方もおみえでしょうが、しかし「日本の医療なんて崩壊すれば良い」と言い切れる方は居ないと思います。ぜひこの文章を読んで、お考えください。


 1年以上、ブログをやっていて、もはやブログを書いているだけでは、何も変わらないこと、理解しています。医療の崩壊を止めるには政治の力、国民の支援が必要です。そして日本医師会の力は財務省などのお役人の前では弱い存在です。

 医師の一員として、このまま医療がなし崩し的に崩壊していくのは看過できないということで、今日、志のある医師たちが集って集会を開きます。

 【病気で困っているひとを助けたい】

もう、病院でおし黙っていてはダメな時代なのです。日本医師会も戦っているとは思いますが、政治家をいくら送り込んでも医療とかけ離れたところで決まってしまっているようにみえます。勤務医として「現場」を一番よく知るものとして、これ以上の「医療の崩壊」を無視してはいけません。

 知行合一

 

 この言葉は陽明学の言葉らしいです。残念ながら「無学」なためによくしらず、時々行く「小布施ッション」でセーラ・マリ・カミングスさんが「好きな言葉」だということで、なんとなく聞き流していたのです。
しかし、医師連盟に加入している様々なブロガーの先生がたや、加入された医師たちは「医療崩壊」についてもはや、知っているわけです。

今の医療を取り巻く状況の厳しさを知った上で、「行動」する。その時がきたのかもしれません。医療について嘆く時代は終わったと思います。「医の再生」を目指し、医師会に任せっきりにしてきた勤務医たちがついに動く時がやってきたわけです。ぽち

  なかのひと 


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知行合一

知行合一という言葉があります。「知識をつけることは、行動することの始まりであり、行動することは、つけた知識を完成させることである。行なわなければ、知っているとは言えない。知っていても行なわないのは、まだ知らないのと同じである。知って、行なってこそ、本当の知恵、真知である。」というのは、総合経営革新フェア@2004のパネルディスカッションで、パソナグループ代表の南部さんが語られた内容です。南部さんは小さいころにこの言葉を親から教わったそうです。そして今の行動ポリシーとなっているそうです。
人は、知ったかぶりをしてしまいます。頭で考えて多分こうであろうと思いがちです。しかし、新しい取り組みを推し進める時には、頭で考えるだけでは、結局何もできません。とにかく実践し、体で感じ取って、はじめて次はこうしようというアイデアが生まれるのではないでしょうか。私も自分の活動について、ぐだぐだ考えるのはやめにして、とにかく思い立ったら試してみようとそんな気分になりました。
投稿者 hitokan : 2004年06月06日 16:26 
http://www.websys.ws/archives/000043.html 



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アイスゆず

初めておじゃまします。

私は、薬害肝炎の問題がきっかけで、医療問題に関心を持つようになりました。全くの素人で何も分からないのですが、こちらのブログを拝読し大変勉強になりました。
ありがとうございます。

また、私がいつもお世話になっているブログで、医療問題を取り上げておられるので、是非他の方にも読んで頂きたいと思い、勝手ながらコメント欄にてこちらをご紹介させて頂きました。

<村野瀬玲奈の秘書課広報室>
「医療界のことを勉強しなくちゃ」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-570.html

これからも読ませて頂き、勉強させて頂きます。
有難うございました。
by アイスゆず (2008-01-18 21:09) 

アイスゆず

こんばんは。おじゃまします。

私は、「医療再生を願うネット市民の会」の会員です。この会は、次の3つのスローガンをこころがけることによって、医療崩壊からの再生を願う、ネットで活動する市民の会です。

 1. コンビニ受診を控えよう
 2. かかりつけ医を持とう
 3. お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう

ホームページはこちらです。
http://saisei.aikotoba.jp/index.htm

お時間のよろしい時に、一人でも多くの方にのぞいて頂けたらと思います。
おじゃまいたしました。
by アイスゆず (2008-02-10 01:10) 

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