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[聖地:福島あげいん?]待ち時間30分短縮か?救急患者の引受け不可能か? [医療崩壊]

通院回数、日本が最多・OECD調査 

日本経済新聞 2007/11/14

 【パリ=野見山祐史】経済協力開発機構(OECD)は13日、加盟各国の医療の実態を比べた「図表で見る医療(2007年版)」を発表した。日本は1人が1年間に医者に通う回数が平均約14回と最多のうえ、入院日数も約20日と突出して長かった。医療機関は磁気共鳴画像装置(MRI)などの先端医療機器を備えている半面、医師が足りない傾向も浮き彫りになった。

 日本の1人あたり受診回数は年13.8回でOECD平均(6.8回)の2倍。ドイツ(7回)、米国(3.8回)など他の主要国より多かった。精神病や結核など入院が長引く病床を除いた「急性期病床」での入院日数は日本は19.8日でOECD平均(6.3日)の3倍だった。(07:00)

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 こういう報道を読むと、OECD加盟国30カ国で27位という医師の少なさや、看護師の少なさ・・・が待ち時間を延長させているとも言える。

【溶けゆく日本人】待てない人々 数分間でイライラ
産経イザ2007/11/14

 【メモ】シチズンホールディングスは平成15年に首都圏のビジネスパーソン400人を対象に「待ち時間」意識調査を実施した。各項目で、最も多くの人がイライラすると回答した待ち時間の“リミット”は次の通り。

 ・総合病院30分
 ・通勤時の電車の遅れ5分

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 海外の病院で、「飛び入り」というと、ERだが、よっぽど重症でなければ、何時間も辛抱強く待つのが定めである。日本では、「フルサポートが当たり前」と勘違いをしているので、救急車をちょっと断られたりしようものなら「非難の嵐」。逆に言うと、現場でがんばって困難手術を引き受けて下さった福島県の大野病院「産科医」を当然のように逮捕した司法の横暴さが目に付く・・・まるで曲芸師みたいなものだ。違うのは、曲芸師やピエロが失敗しても観客は笑っているが、日本の医師たちには「法難」が待っている。

 いずれにせよ、「現場はめいっぱいリソース不足」。行政の怠慢を放置しといて、無理難題のしわ寄せを続け、さらに「権利」を振り回さないで欲しいのです・・・。

 医師たちが「睡眠時間を削って」働き続けて、自殺したり過労死する国なんてそうそうないことをこの国の民もマスコミも知らないのだろう。
 もちろん、この患者さんにとっては、気の毒なお話ですが、もはや現場には余裕がない。そんな「貧弱」な救急体制について、福島県は危機感をもって取り組まねば、また事件は再発するであろう。ぽち

  なかのひと 



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4病院が受け入れ拒否 死亡
NHK2007/11/14

 今月11日の午後8時すぎ、福島市で、菊田ミツ子さん(79)が道路を渡ろうとして乗用車にはねられ、頭を強く打って大けがをしました。福島市消防本部によりますと、菊田さんを救急車に乗せたあと、救急隊員が電話で連絡するなどして病院を探しましたが、県立医科大学附属病院や福島赤十字病院などいずれも福島市内の4つの病院からあわせて8回、受け入れを拒否され、治療する病院が決まったのはおよそ1時間後だったということです。
 菊田さんは、病院で事故からおよそ6時間後に脳挫傷で死亡しました。福島市消防本部は「今回のように受け入れ先を見つけるのが困難になったことはこれまでになかった。ベッドがふさがっていたり、専門医が不在だったりするなど悪条件が重なった」と話しています。
 亡くなった菊田さんの妹は「1時間もあれば命を落とさずに済んだかも知れず、無念でならない」と話しています。受け入れを拒否した病院のうち、福島県立医科大学附属病院は「午後8時半ごろとその10分後に消防から要請を受けたが、8床ある集中治療室がすべて埋まっていたため、断らざるをえなかった」と話しています。また、福島赤十字病院も6床ある集中治療室がすべてふさがっていて、受け入れができなかったということです。 


事故救急搬送、4病院が8度拒否/福島 

福島放送 2007年11月14日 10時43分 

 福島市仁井田の県道で11日に起きた交通事故で、亡くなった無職菊田ミツ子さん(79)=同市仁井田字谷地南=を救急車が救急搬送した際、市内の病院で受け入れ先が決まらず、本格的な治療が約1時間も受けられなかったことが13日、分かった。 

 菊田さんと同居していた知人の男性らによると、菊田さんを搬送した福島消防署の救急車は4病院で合わせて8度にわたり、受け入れを拒まれたという。 

 菊田さんは9度目の依頼先となった市内北沢又の病院に収容されたが、事故から約6時間後に死亡した。 各病院が菊田さんを受け入れられなかった理由は分かっていない。 

 知人男性は事故が起きた午後8時15分ごろ、自宅にいた。 約30分後、菊田さんの帰りが遅いことに胸騒ぎを感じて外へ出て、菊田さんが交通事故に巻き込まれたことを知った。 男性が病院に到着した時、菊田さんには意識があり「苦しい。 先生、助けてください」と訴えていたという。 


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