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「小児集中治療室」必要なのは設置基準ではなくて人とお金 [医療行政]

小児集中治療室 初の設置指針

NHK2007/10/21

 PICUは、重い病気になったり手術を受けたりした子どもに高度な治療を行う集中治療室ですが、設置に関する明確な基準がなく、国内には16施設、ベッド数にして97床と、ほかの先進国に比べて著しく少ないのが実状です。このため、日本集中治療医学会や日本小児科学会などは、明確な基準を定めてPICUの設置を促す必要があるとして、初めての指針をまとめました。この中では、6床以上のベッド、専従の医師、患者2人につき1人以上の看護師を、それぞれ確保するとともに、患者や家族のケアに当たる保育士を置くことなども求めています。大人と同じICUや、十分な設備のない一般病棟で治療を受けている子どもの重症患者は多く、受け入れ先が見つからずにたらい回しにされるケースも相次いでいます。指針をまとめた「国立成育医療センター」手術集中治療部の阪井裕一部長は「日本の1歳から4歳までの子どもの死亡率は、先進国の中で最も悪いレベルだ。PICUを増やし、重症の子どもに適切な治療を提供する体制を急いで作る必要がある」と話しています。
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 体制が整っていない現状は、これまで政府・厚生労働省が放置しつつ、政治家に「少子化対策」とか「医療費削減」いわせているのです。

 こういう問題は予算には限りがあるので、どこかを削減して、そちらへ転用するという形になりかねません。

浜松赤十字病院:医師不足の課題抱え 産科医確保できずスタート--完成式 /静岡
毎日新聞 2007年10月20日

http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20071020ddlk22040083000c.html


 浜松の病院が「新築」したけど、産婦人科の医師がいなくて・・・という話です。結局、ハコモノ行政の考えがそもそも間違い。設置基準に満たない施設を暫定的に作っても満たされないのではなく、きちんとスタッフを育成して、5年くらいかけて予算をつけてやんないと無理。お役所は施設の名乗りでお墨付きを与えておしまいでしょ。そうならないためにも、各方面に働きかけないと予算を取ってくれないのが、役所。政治家も動かすにはそれなりに署名などが必要です。やっかいな問題です。

ぽち


 


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