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DPCリセット禁止令発令 [医療行政]


DPC分科会 3日以内再入院、初回入院から起算

日刊薬業2007/10/16

 中医協の診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会(西岡清分科会長)が12日開かれ、同一疾患での3日以内の再入院について、入院期間を初回の入院日からの起算とすることを了承した。再入院のたびに在院日数をリセットして高いDPC点数を算定していく手法は、次期診療報酬改定以降は認めないとの方向で議論が集約された。

 同日は、中医協・診療報酬基本問題小委員会から付託を受けたDPCの適切な算定ルールの構築について対応案を協議。厚生労働省は、<1>同一疾患での再入院に関する取り扱い<2>診断群分類が適切に決定されたかどうか把握する方法--について論点を提示した。3日以内の同一疾患での再入院については、一連の療養と扱って支障がないとして、入院期間を初回の入院日から起算することを提案した。

 具体的には、初回の入院日から起算して、2回目の入院を含めて一連の入院として取り扱う。胃がんの化学療法の場合、初回の入院期間が3日、退院期間2日、2回目の入院期間3日のケースでは、従来は初回、2回目をそれぞれ新規の入院として算定できたが、改正後は実質入院期間を6日間として点数算定する。厚労省の試算によると、新ルールで算定した場合、このケースでは約4000点の減額になる。

 厚労省はまた、DPCレセプト様式に包括評価部分の診療内容が分かる情報を記載することや、適切なコーディングにつながる院内体制を確保することを提案した。 
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 この判断はどうかな?って思います。DPCのリセットに走った病院の全てが「不当」なのかは不明です。患者さんが土日の外泊で不在なのを、l短期の退院の扱いにして、利益が乗るように病院は必死です。もはや病院には余裕がない証拠でもあります。

 この病院側の涙ぐましい経営努力と医療費の成長を止めようとする厚生労働省&財務省の戦いは大半は病院側の「負け」でした。

 過去の長い戦歴を考えると、この病院経営が難しい時代。色々ときめ細かい対策が必要ですが。その対策でさえ「過剰利潤」とか「不当請求」といわれかねません。法律の穴じゃなくて、制度の抜け穴をかいくぐって利潤を追求しているみたいです、しかしそればかりに頼っていると、極端な話、制度改変で一網打尽にしてやられます。
 これは診療報酬に限ったお話だけではありません。病院側が悪いことをしていないか常に見張っている税務署や警察・・・それらと戦うにはあまりにも立場が悪いのが今の病院・医療サイドです。

 味方になってくれるとしたらかかりつけの患者さんですが・・・その声をかきけすようにマスコミは誰かにそそのかされたかのよう「あしざま」に病院を攻撃しがちです。

 もう少し、今回の議論も・・・リセットは許しがたい。しかし何故、そこに走ったか?といえば・・・診療報酬が元々高くないことがあります。

 しかも、外来化学療法などはきちんとした施設を用意しておかねば万が一のことや患者さんのアメニティも含め新規投資が必要です。そのコストを誰が面倒をみるのか?といわれると病院のない袖をふるのは難しいのが現実です。

ぽち



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