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[減反政策の成果?]大量退職-->救急センター休止 [医療崩壊]

 北海道室蘭市の日鋼記念病院(柳谷晶仁院長代行)が、経営陣の内紛による医師の大量退職から医師不足に陥り、地域の高度救急医療を担う「救命救急センター」を休止する方針を固めたことが12日分かった。必要な医師が確保できた場合には継続したい考えだが、現状のままの場合には月内にも道に休止の意向を伝える。

 将来的に医師確保が見込めない場合には、知事にセンターの指定を返上し、廃止することも視野に入れている。厚生労働省によると「センターの休止や指定返上は聞いたことがない」という。

 病院によると、11月末までに10人の医師が退職。循環器科の4人や脳神経外科の医師が含まれており、センターとしての機能が維持できなくなるとしている。

 救命救急センターは急性中毒や脳卒中など重症の救急患者を治療できる高度な機能を持った医療施設で、全国に202カ所ある。

(共同)
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 こんなの「許さない!」とか言う人もいるでしょうが・・・どの病院でもそうですが、医師が居なければ救急診療は無理です。どうして辞めちゃったの?とかそういう意味では色んな教訓を含んでますね。

 この病院の経営者や上層部が「現場の職員」のことを忘れ、他ごと(規模拡大&病院ファンド設立)なんかに熱心だったからではないでしょうか?ただ、現状に復帰するのは相当時間がかかりそうです。産科と脳神経外科がないのですから・・・。

 今年に入って・・・もう、いちいち「トピック」にしたくないくらい、病院の閉鎖や産科の撤退が続いていますが、根本には「医師の過重労働」が根底にあります。そして我々は国民とともに「終わりのない医療崩壊の迷路」の中に居ます。

 厚生労働省も「止め(られ)ません」。これは一種の崩壊の一つの「典型例」になるでしょう。人が居なくなる・・・閉鎖・・・経営悪化・・・>売却あるいは再編。

 仕方ありません。厚生労働省は「病床数削減」が目標です。一つや二つ、倒産しようがカマワヌというところです。ただ、「救急病院」が真っ先に・・・とは予想しなかったでしょうね。

 もう少し正確に言うなら、どの病院だって「借金」とお友達です。経営が悪い所が撤退しているのを待っているのです。それを悪いとは言いません。ただ、国民に説明してくださいね。社会的入院のために費やされる膨大な(無駄な?)医療費を削るために、病院を犠牲にする・・・最終的には今の半分くらいになります。それを止める術は医師にはありません。我々は単なる労働者です。「給料が出ないけど働け?」は出来ません。

 基本的には「地域」ごとに病院の間引きが続くのですが、都市部の病院の急激な減少よりは、地方都市でこれからも続きます。だって、診療報酬を上げないで、コスト削減だけで乗り切れるほど、現状は甘くないのです。イギリスのように「手術まで3ヶ月待ち」が出て、それからでしょうね。ぽち  


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