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[生涯カルテ]モデル事業開始☆ [医療行政]

医療履歴を生涯管理 自宅で健康チェック 来年度からモデル事業

.2007/09/02 産経新聞

 厚生労働、経済産業、総務の3省は、個人の健康情報をデータベース化し、自宅のパソコンで閲覧が可能になるモデル事業に乗り出すことを決めた。患者が自分の治療履歴や過去に家庭で行った血圧測定結果などの健康データを地方自治体などのデータベースに保存、コンピューターネットワークでアクセスできるようにする。平成20年度の概算要求で計約8億円を盛り込み、来年度から3年間実施する考えだ。

 モデル事業は、医療機関数30程度のエリアを1カ所選び、1000人程度が参加。

 具体的には、(1)データベースを医療機関、地方自治体、地区医師会のいずれかに設置(2)地域内の医療機関などとネットワークを結び、生涯にわたってデータを蓄積(3)データは医療機関からの診察情報および、家庭用のヘルス機器で測った血圧や心拍数などの健康情報-などを想定している。

 利用者は、個別に割り振られるIDやパスワードを使って、自宅のパソコンからいつでもデータベースにアクセスできるようにし、自分の健康状態の変化や、病状の推移を時系列で調べることができる。

 こうした運用実績を踏まえ、情報管理など細かいルールづくりを進めることにしている。

 医療機関での診療・検査結果や健康診断情報は電子化が進み、厚労省などは国民の健康作りに役立てる基盤の整備の検討を進めてきた。

 ただ、こうした健康情報のネットワークでのやりとりには、情報漏れ、データ内容の改竄(かいざん)などの懸念があった。また、利用者本人の確認手法などの課題も多い。

 今回、モデル事業の実施に乗り出すことにしたのは、こうしたセキュリティー上の問題を技術的に克服できると判断したためだが、データベース化や利用に参加するのは、希望者のみとする。

 政府内では、個人の医療情報などを一括管理する社会保障カード導入の議論も行われている。今回のモデル事業は同カードとは切り離して行われるものの、事業を通じて得られたノウハウ、問題点などは、カード導入方針が決まれば利用できる可能性はある。

(2007/09/02 01:35)

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 こうなると、かかりつけ医とかで大病院での検査結果などを共有できる仕組みができるといいですね。現状だと、大病院の検査結果は病院外からは参照できませんし、患者さんも短時間しか医師の説明で満足が得られない状況でした。

 また「セカンドオピニオン」を申し出にかったり、別の病院に受診しても、検査を繰り返されるなど、無駄がありました。

 

 今後は、カルテ情報の内容(特に検査内容、投薬に用)については、患者さんと共有するとなると、カルテにますます「記載」が求められます。しかし、今の外来診療で、十分に時間が確保されているのかは謎です。

 

 モデル事業の段階はぜひ、その辺のコストも勘案して欲しいものです。1時間に4人とかなら十分に時間をかけたカルテの記載は可能ですが、1時間10人以上の診察ですと、とてもお見せ出来るようなカルテは無理です(医師が読めても、患者さんに読んでわかるカルテの記載はちょっと難しいです)。

 今後、このような事業が本格的になれば、診療所でも電子カルテの導入を求められる方向になります。あと10年くらいできっと、健康診断の結果も含めて、生涯カルテの仕組みを全国に広がっていくのでしょうか。電子医療で医者や看護師の負担がもっと軽減されるといですけど・・・逆になりそうな予感がします。ぽち 

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