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舛添氏と大熊由紀子氏の対談を見る [医療行政]

先日、朝日ニュースターで「政治学原論」という番組があり、政治討論で参議院選挙でお疲れの舛添氏がホストで、ゲストが大熊由紀子氏を迎えての番組がありました。

 テーマは「日本の医療福祉の行方」ということで、諸外国、とくに北欧型の福祉国家と日本の比較で、寝たきり老人がこんなに多い国はない・・・施設介護で行われている抑制やベッド上寝たきり介護の様子などと、デンマークの先進的な取り組みについて紹介されていました。

 今年の4月の医学会総会でも大熊氏のお話は、医療だけではなく、福祉のあり方について問う内容でしたが、理想的な福祉を実現するための、VISIONとして北欧型福祉を目指すための、お金をどこから調達するのか?また、施設介護のかわりに自宅での介護にどれだけの労働力や保険料が必要なのかという視点の討論までは行ってませんでした。

 もちろん、日本の精神病院の病床数が多すぎて、経営上の問題だけで削減が進んでいないことや、ベッドで縛ってしまっている…という耳の痛い指摘もありました。ただ、デンマークのように、車椅子の患者さんがお化粧して着飾って外出するような介護が出来る…良いところを見習いましょう・・・ってだけで、ちょっと片手落ちに思いました。ぽち→ 

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8/4(土)日本の医療福祉の行方
ゲスト:大熊 由紀子(国際医療福祉大学害学院教授)

 平均寿命が82歳を超え、世界一になって久しい日本。超高齢化社会を迎えた日本だが、患者ひとり当たりの看護師さんはおよそ半分、ヘルパーさんは20分の一と少なく福祉先進国との違いは絶望的に大きいという。
 「看護の文化を日本に根付かせるためには、看護や介護のために税金をどこまで使うか、本気で考えないと…」と訴える大熊氏をゲストに迎え、実際に介護を経験した舛添氏と日本の医療福祉の今後のあり方をさぐります。 

 

「寝たきり老人」のいる国いない国―真の豊かさへの挑戦

 

大熊 由紀子(おおくま ゆきこ)

国際医療福祉大学大学院教授、佛教大学客員教授、国立大学法人筑波技術大学理事、
千葉県健康福祉政策担当参与。
福祉と医療・現場と政策をつなぐ「えにし」ネット縁結び係。

東京大学教養学科科学史・科学哲学分科卒業後、朝日新聞社入社。
社会部記者、科学部記者、科学部次長を経て、1984年朝日新聞・女性初の論説委員になり、医療、福祉、科学、技術分野の社説を17年間担当。
大阪大学大学院教授(人間科学研究科ボランティア人間科学講座ソーシャルサービス論)、日本福祉大学客員教授をへて現職。
介護対策検討会委員、医療審議会委員、中央社会福祉審議会委員、国民生活審議会委員、全国ボランティア活動振興センター運営委員などを歴任。

 

第1章 「寝たきり老人」がいない!
 秘密その1 おむつをしていてもお洒落ができる
 秘密その2 ホームヘルパーが朝昼晩現われる!
 秘密その3 アマチュアとプロの違うところは……
 秘密その4 魔法のランプをこすったときのように
 秘密その5 訪問看護婦は名探偵
 秘密その6 家庭医という名の専門医
 秘密その7 補助器具センターは地下室がすごい
 秘密その8・9 「○○床の施設」と「○○室の施設」
 秘密その10・11・12 在宅福祉三点セット

 対話-1 デンマークの元社会大臣・アンデルセン氏

第2章 ノーマリセーリングの波
 「ふつうに」という思想

 対話-2 ノーマリゼーションの父・パンクミケルセン氏

 まず、知的ハンディの世界で……スウェーデンで
 教育の世界にも……フィンランドで
 精神医療の世界でも……イタリアで
 人生の最期に……イギリスで
 保護でも慈善でもなく……アメリカで
 障害者が障害者でなくなるとき

 

第3章 真の豊かさを実現するために
 日本のすごい女たち・男たち
 「法律破りをどうぞ」という制度
 権限は市民のそばに
 寄付とボランティアと民活と
 税金は「預けるもの」?「取られるもの」?

 対話-3 スウェーデン通の政治学者・岡沢憲芙氏

 人間のどこを見るか?
 灯台もとくらし
 動物の世界にはないもの


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