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ブランド医師で市民病院再生@佐野市 [病院経営]

ブランド医師結集で再生 新院長が人脈をフル活用

東京新聞 2007年8月4日

佐野市民病院

 経営危機が続いている佐野市民病院に患者が戻り始めた。知名度の高い医師を多く雇い、口コミやインターネットで情報が広がった。四月に就任した福光正行院長(68)による母校の東京大学医学部人脈を最大限駆使したあの手この手の医師勧誘作戦が奏功。一部の待合室は順番を待つ患者であふれ、二カ月先まで予約がいっぱいの診療科も。同病院は「この人気が病院再生のきっかけになれば」と期待している。 (梅村武史)

 同病院を運営する佐野市は二〇〇三年度以降、一般会計から八億-十億円の赤字補てんをしている。医師不足による診療機能の低下が主な原因だ。一時、二十九人いた常勤医は一方的に減り続け、今年三月には残っていた常勤医師八人が全員退職するという異常事態に陥った。

 変わったのは四月、「地域医療を守りたい。とにかく医師を確保するのが私の使命」と語る福光院長が着任してから。就任後、長年の医師人脈をフル稼働させ、電話や手紙、電子メールなどあらゆる手段で脈のありそうな医師に声をかけ、都内を中心に二十回以上足を運んで自ら口説いたという。

 この四カ月間で集めた医師は常勤医三人、非常勤医は二十人以上。特に非常勤医には知名度の高い人気医師が集まった。

 日赤医療センター名誉院長で眼科研究の国際的権威、増田寛次郎医師(眼科)は二カ月先まで予約で埋まる。新井紀元医師(内科)は中国で東洋医学を学んだ漢方の専門家で都内で人気の開業医。週一度の治療に二十-三十人が殺到する。

 そのほか、循環器科の許俊鋭医師は心臓移植の専門家。村田宣夫医師(外科)は帝京大スポーツ医療学科の現職教授で救急医療関係で多数の著書がある。

 医師確保が進んだことで、眼科や整形外科など休診状態だった医療科目が復活、八月からは二十四時間態勢で一次救急の受け入れができるようになった。

 同病院事務局では「病院は医師次第の面がある。月一、二回程度の診療機会を狙って遠隔地からわざわざ訪れてくれる患者までいる。積極的に勤務医をPRして患者を呼び込む方策も今後考えたい」と話していた。

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 新院長による、あの手この手が功を奏したということで、人を大切にするかが好ましい結果に結びついたようです。全国の自治体病院で、同じようなことが出来るとは思いませんが、やはり病院経営はトップ次第のところがあるようです。

ぽち→ 

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