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[看護師不足]作られた転職支援ブーム [看護]

 流動化といえば、キレイに聞こえますが、引き抜き合戦などで、人材派遣会社が跋扈して地方自治体の病院経営が危うくなったりしているのを見ると、こういう動きはどうなんでしょうかね?もちろん職場の労働条件に難があったり、魅力がなければ、看護師さんも離れていきますが、現在の大規模病院の生き残りのための「無理やり転職ブーム」は7:1の看護水準が、ゴールでない限り、この動きは続くように思いました。ちなみに看護協会は5:1の導入を厚生労働省などに提言しています。急性期には確かにマンパワーが必要なのは間違いありませんが、そういう病院以外まで今回の場合、経営上の理由で人を集めてしまったという…転職業者さんが悪いともいえませんし、流動化によって、いいことがないわけではりません。ただ、新人ナースだらけの大学病院など、怖くて入院なんかしたくありませんけどね。
ぽち→ 

人材サービス各社、看護師の転職支援を拡大

2007/08/01日本経済新聞

 人材サービス会社が看護師の転職を支援する事業に力を入れている。昨春の診療報酬改定で看護体制が手厚い病院ほど報酬が多くなったのを機に、看護師の争奪戦が激化。労働条件の良い病院を求めて転職する動きも広がっている。少子化に伴い人材不足が一段と深刻になるとみて、出産で離職した女性など「潜在戦力」の取り込みを急ぐ。

 ジェイエイシージャパンは年末までに看護師資格を持つ転職コンサルタントを現在の2倍に増やす。出産などでいったん離職した看護師の悩み相談にきめ細かく応じることで、人材確保につなげる。病院からの求人依頼は前年比約6割増で推移。今年の看護師の紹介人数は前年比3割増の320人程度を目指す。

 リンクスタッフ(東京・港)は看護師の人材紹介を担当する転職コンサルタントを向こう1年で現在の三倍の30人程度に増やし、2007年10月期の紹介人数(常勤ベース)を前期の二倍強の1500人前後に引き上げる。中小規模の民間病院に加え、規模が大きな大学病院からの依頼も伸びていると言う。

 メディカル・コンシェルジュ(東京・渋谷)は営業拠点を現在の10拠点から今秋までに12拠点に増やす。高松や仁方など看護師不足が深刻な地方都市に進出、顧客開拓を進める。

 キャリアブレイン(東京・港)は今夏をメドに大手ポータル(玄関)サイトに医療ニュースを提供。自社サイトの閲覧者を増やし、看護師の登録拡大につなげる。

 三十代以上の層を中心に夜勤が多い病院での勤務を嫌う看護師が増えていることに着目。看護師資格が生かせる異業種の職場への転職を支援する動きも広がっている。

 人材派遣大手のピープルスタッフは看護師を訪問介護会社や介護施設向けに派遣する事業を拡大する。メンタルヘルスなど看護師の関心が高い分野のセミナーを前年比3倍の年6回ペースで開催、看護師資格をも登録スタッフ数を増やす。

診療報酬改定で拍車

 看護師は夜勤の多さなど労働条件の厳しさから慢性的に不足しがちなうえ、景気拡大で雇用を増やした他業種に人材が流れたことで、人手不足が深刻化していた。

 昨年4月の診療報酬改定をきっかけに大規模病院が相次ぎ採用枠を拡大、看護師の引き抜きも目立つようになった。看護師の雇用流動化を受け、人材サービス会社への引き合いが急増している。売り手市場のため「転職で給与は5-10%程上がる」(リンクスタッフ)という。

 病院側が診療報酬を増やそうと安易に看護師を増員動きを抑制するため、厚生労働省が新たな数値基準を導入する動きもみられる。一本調子での流動化には不透明な要素も残っている。


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