SSブログ

[歯周病はキケン] [医療]

認知症:「口の健康で予防」 歯周病の人ほど脳血管障害に--ぼけ予防協調査委

 歯周病による炎症で歯周組織(歯肉や歯を支える歯槽骨など)の破壊が進んでいる人ほど、自覚症状がほとんどない脳血管障害(無症候性脳血管障害)を起こしやすいことが、財団法人ぼけ予防協会の調査委員会(委員長、渡辺誠・東北大教授)の研究で分かった。

 無症候性脳血管障害を繰り返すと、認知症になりやすいとされ、調査委は「歯周病の予防が認知症の予防にもつながる可能性がある」と話している。

 昨年秋、岩手県大迫町(現・花巻市)在住の55歳以上の男女で、頭部外傷や脳卒中の既往歴がない156人を対象に調査した。このうち、過去も含め歯周病による歯周組織の破壊の程度が確認できた129人について、MRI(磁気共鳴画像化装置)で脳を撮影し、病変の有無を分析した。

 その結果、脳の血流が悪くなっていることを示す病変(脳室周囲高信号域)が見つかった人は、歯周組織の破壊が軽度だった72人では11%(8人)だったが、破壊が中度・重度の57人では28%(16人)に上った。年齢や喫煙の有無、血圧などを考慮した結果でも、歯周組織の破壊が進んだ人ほど無症候性脳血管障害を起こしやすかった。

 東北大などは調査対象を増やし、歯周病と脳血管障害との因果関係について、詳しく調べる。

 調査研究協力者の大井孝・東北大助手(加齢歯科学)は「歯周病を改善すれば、認知症になるリスクを軽減できるかもしれない。介護保険法の改正で今年4月に導入された介護予防サービスでは、口腔(こうくう)ケアも対象になっており、口の中の健康への意識をもっと高めてほしい」と話している。【大場あい】

毎日新聞 2006年7月17日 東京朝刊

 

 循環器科をやっていると、心筋梗塞や狭心症の人は元々喫煙者だったり糖尿病の方が多いせいか、「歯が悪い」人が多いなぁって思ってたのですが、最近はいろんな報告がなされています。

 頭にも関連性があるのはちょっと知りませんでした。勉強不足…でも確かに歯が悪いと病気になりやすいなって感じはしていました。歯を大切にしたいですね。 

 

↓心筋梗塞と歯の健康については下記参照

http://health.nikkei.co.jp/mini/i010601_01.cfm

http://jada.ada.org/cgi/content/full/133/suppl_1/14S


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。