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[タバコに殺される社会的階層の低い男性] [健康]

 BioToday(http://www.biotoday.com/)というニュースサイトがあります。毎日のように最新の医学情報が掲載されております。今日、興味を引いた論文を一つご紹介します。 

特に社会的に低層の男性は喫煙で死んでいる

2006-07-22 多くの国で、男性の死亡率は社会階級によって異なっています。また、社会的地位、教育、収入の低い男性の方がよくタバコを吸います。

イングランド、ウェールズ、カナダ、アメリカ、ポーランドの35-69歳の男性を対象にした調査の結果、社会的階層が最も低い男性グループと社会的階層が最も高い男性グループの死亡率の差の大部分は喫煙が原因となっていると分かりました。

研究者等は、イングランドとウェールズ、アメリカ、カナダ、ポーランドの男性を3つの社会階級に分けてそれぞれの死亡率を割り出しました。この結果、社会階級が最も低い男性のほうが社会階級が最も高い男性よりも死亡リスクがおよそ2倍高くなっていました(それぞれの国の最下層と最高層の男性の死亡率は21% vs 43%、20% vs 37%、21% vs 34%、26% vs 50%。4カ国の平均は22% vs 41%。4カ国の平均絶対リスク差は19%)。

また、社会階級が最も高い男性と最も低い男性の死亡率の差の半分以上は、喫煙によって殺されるリスクの差に起因していました(それぞれ4% vs 19%, 4% vs 15%, 6% vs 13%, 5% vs 22%。4カ国平均は5% vs 17%。4カ国の平均絶対リスク差は12%)。

それぞれの国の最下層の男性の全死亡のおよそ半分は喫煙に起因した死亡で占められていました。



‥> Article
Social inequalities in male mortality, and in male mortality from smoking: indirect estimation from national death rates in England and Wales, Poland, and North America.The Lancet DOI:10.1016/S0140-6736(06)68975-7

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 税金のために国策会社JTが売っている合法毒物「タバコ」は社会的に低い階層の男性の寿命を短くしているというのは、前からそうだろうなと思ってましたが、世界的な雑誌に論文が出て立証されてしまいましたね。
 個人的にはJTさんに海外事業のホームページと日本向けのホームページの有害性の広報が違うのはどうしてかということでしたが、これにもう一つ加わりましたね。

 

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