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[役所のアリエナイ通達]経営再建計画と遂行のために [医療行政]

 今どきこんな計画があるんですね。いえ、びっくりしました。あの地区No.1は別の病院で、そんなに離れていないというのに、田んぼの真ん中に678床、尾張北部地域では最大規模の総合病院…どうやって借金返すんでしょうか?

http://chubu.yomiuri.co.jp/kenko/kenko060628_1.htm

↓お隣の病院

http://www.komakihp.gr.jp/

 どっちかというとこれからの時代、病院を2個合併で一つ建てるならば、小さく建ててあとで拡張できるようにというのがこれからの基本だと思います。田舎の農協なのでおおざっぱなのかもしれませんが、 計画通りに行かずにあとで困りそうな気がします。話しは本題「経営推進」と言う名の「敗戦処理委員会」についてです…

 

平成17年度北海道病院事業経営計画推進委員会(第二回)より

 道立病院の概要について
事務局:平成17年4月1日付で寿都病院(寿都町へ移管)、釧路病院(釧路市へ機能移管)を廃止し、現在7病院、病床数1,264床となっている。

 事務局:現段階では、いわゆる不良債務は発生していない。


原委員長18年度予算案と計画値との収支差はどのくらい違っているのか。

事務局:計画における18年度の収支不足額は約▲8億円なので、18年度当初予算とは4億5千万~6千万円ほど乖離がある。

原委員長:年次が経つに連れ、計画との乖離が大きくなっている実態を認識していただきたい。

(中略)

3.次期計画の策定について

高田委員:国の政策が医療費抑制になっており、今後5年間で7%の引き下げとも言われる中、医療機関の経営は厳しく、淘汰されていく。道立病院は徹底した経営改革をやって行かなくては成り立たない。北海道はへき地が多く収入が上がらず、医師の確保もままならないなど悪条件が重なっている。この委員会では指導・助言できる項目は出尽くした感がある。病院での努力も限界という声も聞こえてくる。道も思い切った人件費削減もやっており、病院事業と言えども根本的な見直しが必要と思う。

大城委員:診療報酬が3%以上も下がる中で、18年度当初予算は甘いという印象を持った。臨床研修制度の影響で大学は医師が少ない状況であり、固定した医師を確保し
なければ、患者は定着しないし、増も見込めない。道立病院の再編は急務である。このままだと赤字は膨らむ一方である。医療が充足した地域でも事業を継続している。今後、医療が充足している地域とそうではない地域を見極めて役割を考えていくことが必要である

安達委員:医療が充足していない地域であれば、収益が少なくても存在意義があるので残す意義があるが、他の病院でカバーできる地域では役目が終わっているとも考え
られる。
メリハリをつけていく必要がある。診療の質が悪くても、ただ存在すればよいという時代ではない。この病院だっ
たらぜひ行きたいという病院にしていかないと存在価値はなくなる。それには、レベルの高い医療とレベルの高い医師の確保が必要である。診療科が全て揃っている量的な面よりも、この分野ではどこにも負けないというオンリーワン的な発想もこれからは必要であると考える

川崎委員:地域医療を確保する上で、官・公の使命を考える必要がある。現実的に医師の確保ができずに各病院が悩んでおり、この問題を解決する必要がある。医師の供給不足がコスト高に結びついていることもあり、なんとか適正な体制を作れないものかと感じている。

中條委員:病院は専門職の集まりであり、事務長職は経験の多い方がなるべきである。また、看護部門の責任者も現場、職員、地域を把握して、様々な制約の中で自分の組織の持てる力を発揮させていくには最低5年程度は必要であり、そのような人事を行うべきである。看護人員はベッド数に対して配置されているが、民間病院では前年度実績など
に応じて配置される。厳しい財政状況の中、見直しを行うことによりソーシャルワーカーなどの人件費も捻出されると思う。
診療科についても、多くの科を抱えているが1時間程度離れた所に総合病院がある。医師不足と受診者が少ない状況を鑑み、道立病院として最低限何を用意していれば、役割を果たせるかを整理する必要がある。保健医療連携室は本当に必要なものと感じている。赤字になっても道立病院は必要だと道民が感じてくれれば納得すると思う。民間ではできないことを地方にある道立病院が果たしてくれればと期待している。民間病院は医師も少ない、地域との連携が実践的なものとなることを期待している。

染谷委員:今後の道立病院の方向性について、縮んでいくような印象を受けた。経営面だけが言われるが、道民の医療を守るという公立病院の役割は残っているだろう
と思う。市町村と道の役割を考えて、地域医療を守ることをしっかり見据えて必要な分野は継続していくことが必要である。
小林委員:事務長が1,2年で異動となるのはおかしいとの意見があったが、まさしくそのとおりだと思う。自治体病院の経営は、不採算部門をどの程度自治体がかぶるのかという問題であり、どの程度まで医療を確保していくのかということは、一自治体が決めることではなく、北海道全体で考えて行かなくてはならない。医師確保は、核となる病院に医師を充実させ、地域の自治体病院を支援する仕組みを道としてきちんとまとめ上げないといけない。道立病院だけでなく、市町村立病院にも配慮して頂きたい。(以下略)

http://www.pref.hokkaido.jp/hfukusi/hf-dbkri/17shishiniinkai-gijiroku.pdf

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 そうそう、某病院にお勤めの友人が、お役所からの指導があって、いたくお怒りでした。曰く‥

 

官公庁からのお達しが大笑い。
1:病院の収益を上げてください。
2:時間外労働をしないでください。
3:休暇をしっかり消費してください。
4:人員を削減してください。(そのために病院の稼働率を見に来る役人が数人・・・単に見るだけ、稼働率も一番患者さんが少なくなる4月5月でみて少ないなら人数いらないだろうと、マックスで見ろと言いたい。』

 

 当たり前だが、連中は数字にしか興味ない。その数字をめぐってやれ「あれこれ」言うが、現場の大変なことに理解を示すことはないのだろう。現役の勤務医のモチベーションなどお構いなし、そういうのが「霞ヶ関」に巣くっていると思うと‥やり切れない気分になります。


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