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「定額制」導入に待ったなし:後期高齢者医療制度 [医療]


夜間延長で診療報酬加算 厚労省が方針

中日新聞 2007年11月3日 朝刊

 来年度の診療報酬改定で厚生労働省は二日、開業時間を夜間まで延長した診療所に診療報酬を手厚く加算する方針を固め、中央社会保険医療協議会中医協)に提案した。地域の開業医に症状が軽い患者の診察を分担してもらって、病院勤務医の負担を軽くする狙い。患者が仕事や学校の帰りに医者にかかりやすくなる利便性向上も見込む。

外来患者に定額払い方式導入 後期高齢者医療で厚労省が提案

産経新聞 イザ!2007/11/28 

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 この方針については懸念はしていましたが、今後はかかりつけの「医師」を一人にするということですね。これはイギリスの家庭医に「最初の門番役」をお願いして、専門医に受診するのを抑制するやり方と同じことですね。また、救急受診する患者さんの相手を平均年齢50歳代後半の開業医に夜も応対させて・・・ということでしょうかね?診療報酬はどうなるんでしょうかねぇ(夜間の開業しないと引き下げですか?)

 そして「後期高齢者医療」。こんな早い導入について、国会で話されていましたっけ?複数の合併症をもつ老人にとって「受診抑制万歳?」なんてお話あるでしょうか。
 しかし、政府としては「診療報酬引き上げ」のお返しという風にみるかは別として、新しい道具として「開業医」に役目を果たすようにしているわけです。逆にこの指定をとるように甘いお話も出るでしょう。また、夜間の診療についても下のような方針を出して、いますが・・・さて?いずれにせよ、後期高齢者になったとたん病院巡りはだめです。保険制度から逸脱するからです。
 それにしても、こうやって報道されるということは、日本医師会は診療報酬の引き上げのバーター取引で、このお話飲んじゃったのでしょうかね?間違いなく、高齢で続けてこられた先生にとっては、「診療報酬の電子請求」とともに頭の痛いお話です。

 ここまでお話が進んだのは、「年金騒ぎ」で裏側でこっそりという意図も見え隠れですね。
 開業医の淘汰や新規開業の抑制も、射程内に入っているように思いました。それにしても「寝耳に水」でお正月明けそうそう、物騒なお話ですね。

 え?開業ブーム?何それって時代はもうそこまでなのかもしれませんね。ぽち

  なかのひと 




後期高齢者医療制度:75歳以上に外来主治医 医療費抑制狙い、4月導入--厚労省

 ◇患者1人に1人

 厚生労働省は今年4月から始まる後期高齢者医療制度で、複数の病気にかかっていることも多い75歳以上の患者の心身状態を1人の医師が総合的に診察する「外来主治医」(仮称)制度を導入するが、5日までにその全容が固まった。

 原則、患者1人に1人の主治医とし、高齢者が複数の医療機関にかからないようにすることで、医療費を抑制するのが狙いだ。資格は、お年寄りの日常生活能力を判定する機能評価の演習など4日間程度の研修を受け、厚労省に届け出た医師に与えられる。

 患者は、外来主治医から1年間の治療・検査計画を記した「高齢者総合診療計画書」を示される。糖尿病や脳血管疾患などの診療には、計画書に患者の同意署名が必要となる。患者には月初めの受診時に、検査結果や次の受診日時などを記した文書が渡される。

 新制度の導入に伴い、75歳以上を対象とした診療報酬に「医学管理料」を新設し、外来主治医が請求できるようにする。診療報酬財源のうち、75歳以上の患者の再診料を引き下げて同管理料の財源に充てる。同管理料のほか、一部を除く検査、画像診断などについては何度実施しても一定の報酬しか払わない「定額制」を導入する。

 複数の医師による薬の重複投与を防ぐため、外来主治医には、毎回患者に服薬状況を確認することも義務付ける。資格取得の前提となる研修は、日本医師会と学会でつくる組織が受け持ち、高齢者の薬物療法、認知症の診療、家族や介護者への指導方法なども習得させる。【吉田啓志】

毎日新聞 2008年1月6日 東京朝刊


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