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[自治体病院再編]総務省がつきつける取り潰しの条件 [医療行政]

病床利用率、70%未満なら「再編必要」 <自治体病院改革で総務省>

Japan Medicine Mail2007/10/25

 自治体病院改革で総務省は、過去3年間の病床利用率が続けて70%を切る場合には、病床削減やほかの自治体病院との再編を促す方向で検討に入った。自治体病院を対象にした改革プランのガイドライン案に盛り込む予定。一律の数値目標を定めることにはこれまで慎重な向きもあったが、停滞する自治体病院の経営改善を進めるため、より強い姿勢を打ち出す必要があると判断したとみられる。
 ガイドライン案は29日の公立病院改革懇談会で示される。病床利用率が過去3年にわたり連続で70%を下回っている自治体病院には抜本的な経営見直しを提言し、これに当たる病院が策定する改革プランの中に、病床削減や診療所へのスリム化、病床過剰地域の場合には自治体病院同士の再編・ネットワーク化を盛り込むよう求める見込みだ。

Japan Medicine MailはJapan Medicineのニュースをもとに提供…

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 もはや、限界まで来ていますね。医師不足で患者さんを満足に入院させられない病院は改易(取り潰し)です。再編とかきれいごとを言っていますが、赤字を垂れ流すのなら、「廃業を申し付ける」のです。
 別に今に始まったわけじゃありませんが、日本の医療は病床稼働率が95%とかありえないほど高くないと黒字になりません。アメリカとかは70%~80%とかじゃないでしょうか…と調べたら「地域病院における平均病床稼働率(occupancyrate)は,1975年の75%から,90年66.8%,96年61.5%へと減少している。」とあります。それでも黒字になるように在院日数を削減しまくってますけどね。

現代アメリカの医療産業複合体と病院
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/44493/1/19_10.pdf

 いずれにせよ、早晩、地域の拠点である病院は再編へと行きます。集約化はお産だけではなく、外科医不足・麻酔科医不足、経営資源の無駄遣いの節約にもなり、お上(総務省)としては、各自治体が勝って気ままに赤字を垂れ流すのは許さないということです。

 地域住民の声などは多少は取り上げられるでしょうが、地方自治体存続がテーマであるかぎり、第二第三の夕張を作らぬためには、ハコモノ行政からの脱皮が先だと思っていますが・・・難しいですね。
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