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[贋作:天漢日乗]たらい回し非難!の名医とは? [医療崩壊]

 まず最初に、「たらい回し」表現を用いて奈良県、大阪府、全国の産科でがんばってお見えの先生方にお許し願います。また大変な「魔女狩り」報道を、いつものように非難しますが、今回の記事はそれをするのも目的じゃありません。すみません。また、タイトルを拝借した、天漢日乗の作者さま、お許しください。 

 

 

妊婦受け入れ42回拒否、搬送まで2時間40分 千葉・柏

産経新聞 09/12 08:59
 千葉県柏市の妊娠41週目の妊婦(23)が今年5月、24の医療機関から計42回受け入れを拒され、119番から病院搬送まで約2時間40分かかっていたことが11日、分かった。搬送中の妊婦の意識ははっきりとし破水もなかったが、市消防本部によると、その後の容体は不明だという。
 市消防本部によると、5月21日午前1時10分ごろ、妊婦側から「陣痛が始まり痛みが激しい。耐えられない」と119番通報があった。妊婦にかかりつけ医がいなかったことから、救急隊は千葉と東京、茨城の3都県にある24の医療機関に複数回にわたり受け入れを要請。しかし、「初診患者を診ることはできない」「当直医師がいない」「ベッドが満床」などの理由で受け入れを拒否されたという。
 妊婦は同日午前3時50分ごろ、ようやく茨城県の病院に搬送された。
 柏市では夜間の急患受け入れについて、市内の8病院と診療科目ごとに情報共有などの連携を図っているが、産科専門の協力態勢は取られていないという。
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 この事件が起きた柏市のお隣の松戸市には、先日、こんなことをおっしゃってた病院の院長先生がお見えです。

 

[オリジナル版:9/5[医療報道]メディアと医師の関係ご参照]

 

「話は変わりますが、奈良県の妊婦たらい回しは全く許せませんね。当院では、理由の如何を問わず救急を受け入れています。たとえベッドが満床だろうが医師が手術中だろうが、関係ありません。ベッドが満床でも救急処置ならできるはずです。また当直医師が手術中なら、自宅から他の医師を呼んで対応すればいいだけの事でしょう。働く気があれば、人を助ける気があれば、難しいことではありません。要は親方日の丸で、”救急の患者を受入れても自分の収入や評価が上がるわけでもないし、他の病院に行けばいいだろう。”と安易に考えるから、こんな事になるのです。自分がその患者様の立場だったらどうか、という事を考えたら、受け入れ拒否はしなかったはずです、絶対に。
 それにしても大阪には24時間救急受け入れの徳洲会病院がたくさんあるのに、なぜ救急車は行かなかったのでしょうか?不思議です。 」

 

 どうやら本日の日記にも「東京工業大学工学部出身のI君(IT秘書)、ブログの掃除は宜しくね。」ということで、有能なようですね>IT秘書さん。

 

http://blogs.yahoo.co.jp/misumi_kazuo/49348971.html 

 

 にあるように中傷メールなんかもまとめて消すんですから。院長に都合が悪い情報は届かないようになっているんですね。

 

http://blogs.yahoo.co.jp/misumi_kazuo/49146916.html

 

↓翌日はさらにこんなことを言っています。救急医療というとカテーテル治療しか頭がないようです。

「奈良県は救急医療体制に問題があるようなので、いざという時には八尾徳洲会病院の福田院長か迫田医師に連絡下さい。いずれも優秀な循環器科の医師です。八尾徳洲会は私も何回かロータブレーターの指導に行った事があり、救急は24時間受け入れています。」
 

  奈良県だけが、救急医療がひどいように書いています。
  
 ところで、救急医療が酷いのは、奈良県だけですか?妊婦さんの救急要請を42件も依頼を断った病院がある柏市って…千葉県で、しかもT病院がある隣の市じゃないですか?いいですか?救急医療がなってないのは、奈良県だけじゃないって認識がないですね。
 きっと、カテーテル治療の名手である医師が院内でぼっそりつぶやいている程度ならば、誰も責めたりしません。そして自分もお会いしたことがない先生を直接攻撃する気にもなりません。
 ただし、その病院で院長職を奉職しており、かりそめにもその地区での救急医療を「当院では、理由の如何を問わず救急を受け入れています。」といい、全て引き受けるのを自負しておきながら、実は断っており、地元住民の期待を裏切っております。
 さらに地元の医療崩壊について認識が非常に乏しいまま、「奈良県立医大の引き受け不可能」について「ひどい」とオフィシャルブログで言及し、42件のお断りした自分の病院は常に正しいといわんばかりに・・・の姿勢。
 ブログ担当の秘書さんは、コメント欄を閉じるなど、IT担当者としては優秀ですが、T洲会病院では、「奈良県」以外の地区でも、院長がオフィシャルで「当院では患者の引き受け拒否は絶対にしません!」と言うのなら、根本的に自分の病院では絶対に断ってはなりませんね。

 

 院長先生は、自分の発言ゆえ、ブログが「炎上」した原因を分析もせず、あいかわらず「自分がいつも正しい」という態度とIT担当者に丸(三角)投げだそうで・・・。

 

 もしも、取材をしたことがある産経新聞や夕刊フジの記者さんが、近日中にこのM院長先生にお会いするのであれば、ぜひ「柏市で妊婦さんの引き受けを42件の依頼があったのにもかかわらず、近隣の病院が断ったのですが・・・T病院であれば、何があっても当然引き受けますよね」ってお聞きください。

 

 もちろん、マスコミの恣意的な取材や報道はいつものことですから、「このような症例、当院では絶対に断りません」というセールストークをそのまま垂れ流すのでしょうね。

 

 ところで、この病院のブログの性格・・・他院の医療より優れていることを示しておられます。しかし、「何でも引き受けます」というのは誇大広告になりませんかね?さて、日本医師会の参事でもある奥平弁護士先生のお言葉をここに部分的に引用させていただきます。

 

医療広告と宣伝

奥平啓彦 日本医師会参与・弁護士(舟邉・奥平事務所) 

 医の倫理ーミニ事典 日本医師会雑誌 h18・3号付録

 

 日本医師会が昭和26年9月に制定した「医師の論理」では、医師が広告・宣伝することは、医師の品位を傷つけ、医風を紊す行為であるから、自粛すべきであるとして、「優秀な医学的技能と誠実なる診療とを以て、患者の信頼を得ることが、最も価値ある広告であることを銘記してほしい」と規定・・・(中略) 

 

 医師・医療機関は適切な情報提供の拡大を心がけることは必要であるが、広告・宣伝する場合は、「過大な自己宣伝に陥ることなく、適切な情報提供媒体を選んで節度ある広告・宣伝を行うことが大切である」(日本医師会「医師の職業倫理指針平成16年2月)。

 

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 結構なお話ありがとうございました>奥平先生。医療機関のホームページは宣伝じゃないですよね。自院の優越さを誇る方法としてはとても優れた方法だと思いますよ。

 

 しかし、この院長のブログは・・・どうでしょうかね?僕はまったくお会いしたことのない名医とマスコミが奉る医師を、「人格」で攻撃したくありません。しかもカテーテルの技術については日本でトップの地位にあります。

 

 しかしながら自分の病院を取り巻く環境や、他府県の病院の医療状況について無知な上に、公的な立場の人間が「他の病院の医師を無邪気に非難」するのは許せません。

 

 ちなみに、このブログは一種の「病院の宣伝」のように見えます。その場で、他の医療機関を貶め、「偽りの情報」を流すような発言、患者さんの個人情報の公表は…いかがなものでしょうか?

 

 きちんと柏市民・ならびに奈良県立医大に謝罪を行うまで、拙ブログでは「指摘」させていただきます。

 

 もちろん、正式に謝罪されることなく、隠滅ならば、個人情報の流出も含め、「週刊誌」や「病院のホームページ」を審査・認証する公的機関(有限責任中間法人 医療健康情報認証機構)にも連絡を取らせていただきます。

ぽち 

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