転職相談とリソース不足 [雑感]
今日は職場の女性から昼飯どきに転職相談。というか、もう話は決まりかけなんだろうけど、そうやって僕みたいにあまり知らない人間に、他の職場のことを聞いても仕方ないよとアドバイス?まぁ、「転職」とか「退職」を切り札みたいに使いたいのなら、決まるまで上司や同僚に見せない方がいいと思った。彼女の場合、不遇の職場で同僚や上司にも恵まれてないと思ってるようだが、逆に言うと勝負に出たければ出るしかない。
人事って簡単なようで簡単じゃない。医局の人事だって半年先の赴任が決まっていても、ある日突然がいっぱいあったし、そのあと出向先の事情、健康上の理由で様々な人がかけていくのが仕事場である。そして補充はいつも不足している。だけど、踏み出さないと動かないのだ。
医療業界ってのはやっかいなことに、みんな免許がないと働けない。しかも免許は学校やテストをパスしないと得られない。事務屋だけは別だけど、技師さんや看護師、薬剤師に栄養士に医師、からありとあらゆるものには資格がつきもの。そして転職先なんて普通にネットで調べればいくらでもある。
今後、医師を中国などから輸入するように、フィリピンからも看護師を輸入したいようだが、どうも日本政府は鎖国解禁にはほど遠く、また及び腰である。規制緩和が小泉改革の旗印だったのだから、資格がある人間を入れるのに何か縛りを付けろと医師会が言っても、問答無用で入れようとしない当たりに「小泉改革路線のいんちきさ」が漂うのであった。
[出会い]元気のある人と会うことは素敵なことだ [雑感]
色んな出会いが、このところ相次いでいる。先週は大学生のベンチャーを支援する人の紹介で現役の大学生くんたちと会う。あいにく医学部の学生ではない(当たり前か)。
引き合わせてくれた人は、様々なベンチャー企業の裏も表も知っている方で、その人のアドバイスに一生懸命耳を傾ける彼らのビジネスに対するあこがれのような気持ちと輝かしい未来に乾杯しました。
昨日は東大生くんの知り合いで地域おこしをがんばっている女の子にも会いました。東京でがんばっている若者は多いけど、地方こそ必要なのは若くて元気のかたまりみたいな人。こういう人が日本の未来を作っていくのだろうなと思う。
医師である限り、自分の行動の範囲は限られるが、こういう人と出会うことで、より自分が高い所を目指す元気が出てくる。
医師不足と患者不足 [雑感]
今日はいつもと違う勤務。外来だけ…暇でした。雨だからか?患者さん五人くらい。これでいいのかは謎ですが。普段通りなら、日曜までお泊まりですが、今夜はまた出かけるべく準備のために早く上がった。
常勤ではないので、患者さんもいつも違うし、看護師さんとも余計なお話はないけれど、この春一人辞められたばかりなのに、内科の常勤の医師が二人も夏までに辞められるという…医療過疎は決してへき地だけの問題ではない、人口過密の政令指定都市でもこの有様。常勤で取り残される先生も「そろそろ公務員とか安定した仕事がいい…」と言うが、「先生、アルバイト出来ないから大変ですよ」と教えてあげた。
案外、転職したいと思った時に、あとで「アレ?」なんてことにならないように…というのが経験者としてのせめてものアドバイス。
最近は、研修医が寄りつかなくなって、大学病院などでも医師不足というが、現実はもっと厳しいように思う今日この頃。
自分は、去年から今の仕事なのだが、夜はよく眠れてる呼び出しコールがないのは確かにありがたいのだが、張り合いがないとも言える。贅沢な悩みかと思うことではある。
患者さんはこの時期、割と元気なのか病床稼働率が下がって事務の方では頭を悩ませているらしい、ならば減床がいいのだが経営基盤なので、難しいらしい。そして夜間の救急は取って欲しいというのが非常勤医への依頼だが…無責任に入院させてもあとで困るのは常勤医だから出来る範囲で応対せざるをえない(カテ室もないのに心筋梗塞とか来たら…早く送るとか)。
さて、雨の中だが、今夜は出かけよう。