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[問題の本質]誰が日本の医療を崩壊させた? [医療]

 キャリアブレインでいい連載がはじまりました。 

救急受け入れ「ベッドがない」~特集・救急医療現場の悲鳴(1)

  療養病床削減の影響により、救命センターで患者を受け入れられない事態が起きている。国が医療費抑制のために進めている療養病床削減が、受け入れ不能など に混迷する今の救急医療現場に与えている影響とは何なのか。市民の命を支える救命救急センターや二次救急、救急隊に何が起きているのか。被災経験が教える 地域の在り方とは―。
 きょうから4回シリーズで、救急医療現場の実態について特集します。(熊田梨恵)

■療養病床削減が救命センターからベッドを消す

(中略)

 

  昭和大学病院の有賀徹副院長(医学部救急医学教授)は「日本の縮図」と、新潟県の現状を指摘する。「救急医療に携わる医師は後方ベッドの確保を第一に考え てきた。救急患者の出口の議論をせずに、入り口の話だけをする今の政策には意味がない。今にどこの病院のベッドもパンクしてしまう」と語る。「国はまず、 医療全体のあるべき姿を描き、国民に理解を求めることから始めなければ。今のような行き当たりばったりの政策ではいけない」と訴える。

  新潟市民病院のICU。急性アルコール中毒で搬送されて来た独り暮らしの高齢の男性が寝ている。広瀬医師は昨年も、救急搬送されて来た彼を診た。退院して も、こうして何度も運ばれて来る患者もいる。「これまでは、頑張っていれば救急医療もだんだんと良い方向に向かうのだろうと、漠然と思っていた。でも、今 は先の見通しがまるで立たなくて、不安の方が強い。この中でどうやって頑張れというのか…」。広瀬医師は患者を前にうなだれた。(続く)


更新:2008/04/14 23:32     キャリアブレイン

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 後期高齢者医療制度も療養型病床のリストラ政策も・・・個人的には「国の説明不足」と「準備不足」の感がいなめません。 

 

 そして未来予想図をきちんと提示して国民の理解を得ないで実行段階にくるので、行政が憎まれるのです。きちんと毎月「日本の医療の未来」ってのを全病院に掲示すべきですよね。

 

 来月からこうなりますって、3月半ばに急に保健証を自宅に送りつけるなんて「拙速」と言われても仕方ないでしょうね。

 ちなみに「後期高齢者医療制度」の導入については、下記のような現実をみても、今のままぢゃ「まずい」という判断は正しいとは思います。

 しかも日本の場合、高齢者の一部が「富裕層」ではありますが、この層以外は「年金」と「過去の蓄えの取り崩し」で生活不安を脅かすのではなく、「らくらく安心」には程遠い説明不足が混乱を招いたと言われても仕方ないでしょうね。

 

 いえ、マスコミが仕事しなかった?違うでしょう。国民や医師(一部のブロガー医師はきちんと警告していました)が騒がなかったから決まってしまったんです。

誰かが言いました、「日本人は気づくのが遅いし、肝心のこの制度の対象者がまったく医療制度改革に無関心だから、いくら医師が騒いだって、ダメですよ」と。

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平成19年度 東京都医療費分析報告書の概要

 

都民医療費総額は2兆8千億円

 

 

 

今後20年間で75歳以上人口が2倍に

 東京都の総人口及び高齢者人口の推移を見ると、総人口はほぼ横ばいで推移するが、平成17年から平成37年までの20年間で、75歳以上人口が2倍超になることが予想される。

都の総人口・高齢者人口の将来推計

 

 

 

都民医療費総額は全国で最多だが、医療費総額に占める老人医療費の割合は低い

 東京都の医療費総額は人口規模に応じて全国で最も高いが、高齢化率が19.1%(全国41位)と低いため、医療費総額に占める老人医療費の割合は低い(40.3% 全国43位)。

入院の1人当たり医療費が低い

  • 入院の1人当たり医療費(年齢補正後)を見ると、全国43位と低位の水準にある。
  • 1人当たり老人医療費でも、入院は全国34位と低位にある。

 

 いずれにせよ「福田」さんの前の政権の時に決まったのです。さんざん拙ブログでも問題にしてきたのですが、やはりあとでしっぺ返しをくらうん じゃないでしょうかね?えぇ、もちろん天下りしたお役人さんじゃありませんよ。きちんとこの問題を「監視」をしてこなかった国民(我々医師も含めてです)がです。残念ながら・・・はい。


75 歳を迎えられるみなさまへ 2007年10月26日

[年金報道の裏]変わり行く日本の高齢者医療 2007.09.11

後期高齢者医療保険制度いよいよ導入決定? 2007.08.05

後期高齢者医療の逆進性 2007/07/05

ぽち

  なかのひと

 


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都筑てんが

牟田口コピペが目に浮かんでしまった自分がいます。

疲弊している現場に、リソースを供給せずに「頑張れ、頑張れ、死ぬ気で頑張れ」と。

墨東の件も、2年前から「もう持ちません」ってSOSを出していたのに、周囲がそれに気付かず、問題提起もされず、改善もされない結果として「東京陥落」が起きた。

それで、今更のように「医者のモラルの問題だ」とか「社会的常識が」とか「医師は応召義務を果たしていない」だとかいう、周回遅れの牟田口症候群が出てくる始末ですからねぇ…。

日本もイギリスの二の舞に、いや、リソースやマンパワーやキャパシティが無ければ医療行為が出来ないのに「使命感が云々」「仁術が云々」という根性論がまかり通るような日本ですから、イギリスより酷くなるかもしれませんね…。
by 都筑てんが (2009-05-06 00:50) 

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