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待遇改善=看護師離職防止の現実 [医療]

 個人的には「看護師」さんの待遇(≠給料)がいいところは、他の職員の労働環境もまともな気がします。まぁ、病院側が「患者さん」のために存在しているとしても、やはり現場で患者さんのために、不眠不休で働き続ける人を粗末にしているような病院は、もはや持続不可能です。



アルバイト医師の方が収入が高いのを「問題」にする書き方をするようなマスコミや、職場を変わることが悪いように書くことは・・・あまり意味がありません。自分の同期の先生が「おれ研修医の頃と同じ給料・・・」って言われても、やはりそういう現場にしがみつくのもちょっとな・・・です。

現場の声をきちんと上層部に届ける努力をしましょう。別に「フリーランス」でなくても、きちんとした待遇の病院はいくらでもあります。むしろ、公務員が運営に当たる病院が「親方日の丸」のせいで、潰れかけているのですが、医師の待遇が良くならないのは「無抵抗」によるものだと思います。

医師や看護師さん
聖職だと言う前に、いつも危険と隣り合わせの「ガテン系」だと思います。

そして一流の医療のプロフェッショナルな職人に「まともな労働環境」さえ提供しない最低の病院はいずれ滅び行く。

それが、患者さんのためにもいいということは、「睡眠不足でぼろぼろ」な看護師や医師が、泥酔状態に等しい状態で働いていることは研究からも明らかです。

そういう所にはまったくメスを入れずに「改善命令」を出すお役所の通達行政にそろそろ飽き飽きしていますが。
どっかで「医者が怠けている」という人に限って、現場を知らないか、「マスコミ」が垂れ流すつまらない「勘違い」「思い込み」に引きずられています。
マスコミで、「医師の怠慢」といった論調が大好きなところほど、現場の取材が足りないというのが見えてます。

産経新聞さんもフジTVグループの再編で、現場にコスト削減とか週刊誌に書かれる時代です。オピニオンリーダーにふさわしい「正しい報道」を続けてください。

もっとも、看護協会は「医師の労働状況悪化」には無関心なのかな?まぁ、いくら看護師さんが揃ってもチームとして医師の労働環境が良くないと、医療は安全に行えないのですがね・・・
ぽち

  なかのひと




↓参考文献

某国立大学附属病院研修医の睡眠実態
垰田 和史1), 中村 賢治1), 北原 照代1), 西山 勝夫1)所属機関 1) 滋賀医科大学予防医学講座



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看護職が「辞めない」病院を公開


2008/04/07 16:56     キャリアブレイン


勤務時間帯を選べるなど柔軟な働き方を採り入れることが、看護職の確保や定着に欠かせないとして、日本看護協会(日看協)は多様な勤務形態を先進的に導入している全国22病院の事例をホームページで公開している。看護管理者が参考にできる勤務表(シフト表)などを掲載しており、日看協は「看護職が働きやすい職場づくりのために活用してほしい」と話している。




看護職の離職率に関する日看協の調査では、常勤12.4%、新卒9.2 となっており、多くの保健・医療・福祉施設が看護職の確保と定着について「難しい」と訴えている。一方、効果がある対策としては「夜勤専従やパートタイ マー、短時間勤務の導入などによる多様な勤務形態」が多く挙げられていることから、看護職のワーク・ライフ・バランスに配慮した勤務形態を既に採り入れて いる22病院に聞き取り調査し、その実態をホームページ(HP)で公開することにした。



具体的には、近畿などの病院が週30時間勤務すれば正社員とする「30時間正社員制度」を導入。関東などの病院は、日勤(午前8時半-午後510分)や早出1(午前7時-午後340分)、早出2(午前8時-午後440分)など15種類の勤務時間帯を設定し、看護職が希望に応じて選べるようにしている。

ま た、北海道と東北の病院は、バックアップナース(育児支援担当)を配置し、子どもの急病時に気兼ねなく早退できる仕組みをつくっている。さらに、常勤から 非常勤、休職から復職など、勤務形態を随時変更できる制度を導入した九州・沖縄などの病院は、子どもの夏休み期間に合わせて看護職が40日間の有給休暇を取得できるなどの配慮もしている。



HPでは、こうした多様な勤務形態を詳細に紹介。22病院が実際に使用している看護職の勤務表のほか、福利厚生と休暇、育児・介護支援などの制度についても公開している。



22病院の先進事例について、日看協では「病院が看護職の確保や定着を経営目標として明確に掲げ、組織的に取り組んでいる。また、看護スタッフ全員が看護職の確保対策に加わることで、現場が一体になって組織を良くしていこうとする特徴がある」などと指摘している。



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看護師の離職率、大都市圏で高く


2008/02/29 13:15     キャリアブレイン


  病院に勤務する常勤看護職員の離職率は、大阪府や東京都などの大都市圏で高い傾向にあることが、日本看護協会(久常節子会長)が2月28日にまとめた調査 から分かった。また、離職率を下げるための取り組みでは、パートタイマー制など多様な勤務形態の導入に「効果があった」と感じている病院が多かった。日看 協は「子育て期間中だけでも短時間で働ければ勤務は続けられる」と話している。

 調査は昨年10月、全国の9,059病院を対象に実施し、2,815病院が回答した(回収率31.1%)。

結果によると、常勤看護職員の離職率の全国平均は12.4%。都道府県別では、大阪府(16.8%)、東京都・奈良県(16.0%)、神奈川県(15.4%)などで高く、逆に石川県(7.0%)、秋田県(6.4%)、山形県(5.6%)などでは低かった。



最高の大阪府と最低の山形県の間には3.0倍の格差があり、大都市圏での離職率の高さが際立っている。



また、現場が取り組んでいる離職防止策は「医療安全対策の充実」(95.5%)、「病院・看護部門の理念や方針の周知」(94.2%)、「教育研修体制の充実」(93.3%)など。



これらの対策で実際に効果を感じている病院が最も多かったのは、夜勤専従やパートタイマー、短時間労働の導入など「多様な勤務形態」の導入だった(取り組 み病院の69.7%)。「子育て支援の充実」(同61.5%)や「教育研修体制の充実」(同61.1%)を挙げる病院も多かった。




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