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過労死:先に逃げたものが現場を攻撃する [医療]

 個人的には、過労死など日本ではありふれています。アメリカみたいに薬に走ったりできないから、結局、おいつめられるとこうなってしまいます。



 国民としては早く過労死がなくなることを願って止みませんし、この外科医の先生のご家族にご冥福とそして過労死を繰り返させない労働行政を求めます。



 さて、医療現場から逃げおおせた勤務医に、マスコミに出ずっぱりのタレント医もいますが、実は作家に化けた「非人道的」な人間もいます。



 産経新聞さんにこんないまどき唖然とする、「【コラム・断】医師に労基法はそぐわない 」のようなエッセイを堂々と寄稿する、人もいます。



 ま、この元外科医は「大使館」などの本を面白おかしくかいて作家に化けました(最初は麻酔科医だったが、途中から外科に転向し、外務省大使館付医官として海外で勤務)。



↓参考文献

 大使館なんかいらない!外務省医務官(在外公館付医師)だった著者がその実態について暴露。

http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E4%BD%BF%E9%A4%A8%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%84%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84-%E4%B9%85%E5%AE%B6-%E7%BE%A9%E4%B9%8B/dp/4344402561/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1206647257&sr=8-2





 結局、病院と言う現場から真っ先に逃げて、あとに残った仲間である医師や看護師をそのまま放置するばかりでなく、国民のために働けと法律の庇護を奪うのだ。



 そして「医師の激務の実態を報じるのはいいが、そこに労基法など持ち出しては百害あって一利なしだ」と現場に残った医師を「働いて当たり前だろ」という・・・・人もいるよね。きっと、医師として魂がないから、そういう事を平気で書けるのだろう。



 大衆に迎合するのは、浮き草稼業である作家としても大切でも、他人への思いやりや魂がない。こういう人には、医者の資格は一切ありません。





 元外科医だろ、血反吐を吐きながら現場の医師や看護師と一緒に過労で倒れるまで働けよ。


 そんならこの発言は許されるだろう。国民の健康を支える医師は勤勉だ、しかし俺は関係ない、残ったやつらが働けと?こういう人が案外真っ先に逃げていることを産経さんも知っていて書かせるのだ。国民の医療を支える現場を粗末にした結果が、今の医療崩壊だということは、やっぱちゃんと隠さないとね☆


 そして、医療現場に人がいない原因は、医者の責任じゃありません。お役人そして、ひろく日本国民です。ま、そんなの知っているよね。その責任までもを医者側におしつける作家のレベルは低いと思う。

ぽち

  なかのひと 


がんになってもあわてない「2008/3/27 「産経新聞と医師の人権」」

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栃木の勤務医「過労で自殺」 労災と認定


asahi.com 2008年03月28日00時26分


 栃木県内の病院で勤務していた外科医の男性(当時38)が自殺したのは過労が原因だとして、鹿沼労働基準監督署が労災認定していたことが27日分かった。記者会見した遺族と代理人によると、長時間労働や転勤、医療事故を起こしたことによるストレスでうつ病になったと認められたという。

 代理人の川人博弁護士によると、男性は00年から埼玉県内の病院で勤務。残業は月80時間を超え、休日出勤や月数回の当直勤務もした。02年5月には、大学の医局の指示で栃木県内の病院に本人の望まない転勤をした。まもなく、内視鏡検査で患者の大腸に穴を開けるミスを起こす。00年の同じミスに続き2回目で、うつ病になった医師は6月14日に高架道路から飛び降り自殺した。

 公開された遺書には「多大な迷惑をかけてしまった。大学の医局にも、本当に患者様や(同僚の)先生、病院の方々に申しわけない。死んでおわびできるものでもないが、それでもやはり死ぬしかないと思う」などと書かれていた。

 男性の父親は「息子は医師の道を夢と希望を持って進んだ。医療の世界が厳しいのはわかるが、死者があってはならない」と話した。川人弁護士も「外科医の激務は深刻で、過労死をなくすには医師の増員と労働環境の改善が必要だ」と述べた。

 過労死弁護団のまとめによると、過去5年間で少なくとも10人の医師や研修医の死亡が、過労による労災や公務上の災害と認定されている。


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