産科医の嘆き・・・現場の声を聞いてください [医療]
という医師向けサイトにありますが、とても人気があります。よろしければぜひお読みください
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産婦人科医を大切にしない病院
分娩施設と産婦人科医は、減少の一途を辿っています。
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本文を全部掲載しないのは、許可をいただいていないのもありますが、なな
先生のブログを全部読んでほしいからです。
国民が希望しているのは「安心してお産ができる環境」だと思います。しかし
今、現場で起きているのは、産科医への過重労働と異常なまでの政府による
放置プレイです。
がっかりしています。このところの厚生労働省のやり方には。現場の悲鳴を
「とりあえず・・・臨時でしのげ」って半年とか三ヶ月だけ人を送り込んで、無理
に負け戦を続けろって感じ。
ちょうど、1980年代前半の慢性赤字で経営を続けていた国鉄(当時の借金
の利息だけで毎日38億円でしたっけ?)とか今の新銀行東京みたいなもんで
す。
根本的な解決方法は簡単です。集約化と権限委譲です。異常分娩を引き受
ける病院を県単位でとっとと決めてそれ以外は正常分娩を助産師さんと開業
医の先生にお願いするべきです。
さっさとしないと、痛手は増えます。あいにくと、リソースには限りがあります。
母子救急センターのベッドを増やしても、産科医の改善が良くならないで、この
現象からどう立ち直っていくか?医師の養成にはおよそ10年かかります、大学
を増やしても急に増えません。
僕は、今いるベストチームを生かす方法を考えたら、地域で残った産科医
の先生が疲弊しないように、無理なく続けられるシステムへ変更を求めていく
べきだと思います。
産科医緊急派遣、今日発表!!!
防衛医大の先生を無理やり、派遣しようというお役所仕事ぶりに唖然とする
ばかりです。埼玉県でがんばっている防衛医大の産婦人科全体を崩壊させ
たいのならまた別ですけどね。
↓あとこっちはもっと深刻です(愛知とかでも不足しているのにねぇ)
緊急的産婦人科医確保が必要な医療機関の調査」報告書
ま、産科医を一人増やそうとするのなら、やはり元気な明るい職場を増やす
必要があります。そのためには「分散」ではなく「選択&集中」がキーワード
です。
厚労省の体面や、地方自治体のお役人の体面を守るために、今のまま、
各病院の産科が各個撃破されたければ、このままでいいんですがね。
でもそれは国民の幸福につながるんですか?>厚労省のお役人様。
ぽち→
うわーん、嬉しい~! ありがとうございます。
この報告書、埼玉県が一番強烈だと思います。
埼玉に当直に行っていたことがありますが、
窮迫ぶりを肌で感じました。
開業の産科医院なのに、
到着したらVSD ope後の妊婦さんが普通にお産しているところで
卒倒しそうになりました。
カルテを見たら、総合病院を受診した形跡があって、
「その程度の合併症の人はそっちで診て下さい、何かあったら送って下さい」
みたいなお返事が貼ってありました。
「何かあったら」って・・・
実際に母児の安全が危機にさらされています。
誰か、助けて下さい。
by なな (2008-03-28 13:06)