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ルネサンス?医療改革?いずれも美名のもとに行われる・・・ [医療]

 最近「○×改革」とか「ルネサンス」といった美しい響きでもって報道されることが多いですね。いえ、別に公務員とか医療とかだけでなく・・・

ルネサンス:再生を意味するイタリア語の『リナシタ』から派生した呼称である。

 ルネサンスっていうと「刷新」とか「再生」「復興」だと思っている人が多いですが、この記事を読んで、未来が見えてくるのでしょうか?

 いや、地方版だけでなく、今後やってくる日本の医療の未来のイメージをごまかしてません?もちろん「報道」は悪くないのですが、見出しに「ルネサンス」とか使うと・・・どうでしょうかね?

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<医療ルネサンス> 2500療養病床 1990へ

12年度末までに県、削減案進める 患者行き場に懸念も

 手術や治療後に長期療養が必要な高齢患者などを受け入れている「療養病床」について、県が2012年度末までに約2500床から少なくとも2割減らし、1990床とする削減案をもとに医療機関と調整を進めていることがわかった。本県は全国的にみて療養病床の数が少なく、在宅医療の環境が不十分なため、行き場を失う患者が出る懸念もある。(鈴木幸大)

 療養病床は、治療を必要とし医療保険が適用される「医療療養病床」と、介護保険の対象となる「介護療養病床」に大別される。

 自宅に介護者がいないなどの理由で長期入院する「社会的入院」が医療費増大の一因になっているとして、厚生労働省は2006年2月、療養病床を4割削減し、介護老人保健施設(老健施設)や在宅療養への転換を図る方針を打ち出した。

 県福祉政策課によると、06年10月現在、県内の療養病床数は2496床(うち医療療養病床1929床、介護療養病床567床)。

 県は12年度末までの5年間に療養病床を506床削減し、1990床とする削減案を作り、医療機関と調整している。3月に削減数を決定し、削減計画にまとめる方針だ。

 県は、療養病床の削減に伴い、患者を、特別養護老人ホームなどで受け入れてもらう一方、医療機関に対しても療養病床の一部を老健施設に転換してもらうよう促すことで、削減案を実現したい考えだ。

 しかし、1月末までに県内の医療機関で療養病床を老健施設へ転換する意思を示しているのはわずか1割ほど。療養病床を維持するとしたのは約4割。残りは態度を決めかねており、病床再編は不透明なままだ。

 一方、県が目標に掲げる2割削減は、厚労省が目標とする4割削減より少ない。しかし、県内の療養病床数は06年10月現在、65歳以上の高齢者人口でみると、1000人当たり8・0床で、全国平均の13・0床を大幅に下回り、全国44位の低水準にある。また、県内を8区域に分けた2次医療圏別では、大館・鹿角が同13・6床なのに対し、横手では同2・3床と地域によっても大きなばらつきがある。

 このため、県は、病院が遠く往診や通院に時間がかかることや、深刻な医師不足、在宅医療体制の不備なども考慮して、2割削減にとどめたい考えだ。

 療養病床の減少について、脳卒中を患い、横手市内の病院に入院中の男性(71)は「家族のいない自宅に戻っても、ご飯も作れないし、トイレに行くこともままならない。何もできず途方にくれてしまう」とため息交じりに話す。

 県福祉政策課の担当者は「もともと療養病床が少ない県内の実情などを踏まえ、現場の医療機関と調整したい。療養病床の減少を補うために、地域医療の連携体制を強化していくことが不可欠」と話している。

(2008年2月11日 読売新聞)
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 改革とかルネサンスという言葉を使うことは・・・時として「事実」をゆがめます。医療を刷新したいのはわかります。そのためにイメージを変えたいというのもわかります。でも、具体的には病気が治っても、帰る場所がない老人が追い出されるようになることを「医療再生」の美名のもとに行うのがはたして、「美しい日本」なのでしょうか?
 あ、もう「美しい日本」の首相がいなくなったから、美しくない国になってしまったのでしょうかね?

ぽち

  なかのひと 


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