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「後戻りができない改革」:今春は「玉砕」が続く? [医療崩壊]

 

 今日(1/23)はめでたく、トヨタが世界一になったという数字が発表されてNHKなんかに字幕が出てましたが・・・そんなの地域住民にゃ・・・関係ないぞぉ?っていったら叱られますかね。でも、トヨタも国内では儲からないから、ロシアとかブラジルとか生産施設をどんどん作っています。仕方ないっちゃ~ないんですが、産業立国日本であるので、世界でのことは大切ですが、圧倒的に「地域医療」の方が、医師としては問題です。経済も大切です、でも「道路」や「自動車会社」がいくら立派になっても、病気になったとき、国民はどうするんでしょうかね?


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内科医師6人全員が辞意 北海道の北見赤十字病院


中日新聞 2008年1月23日 21時21分

 北海道北見市の北見赤十字病院(小沢達吉院長、680床)で、内科の医師6人全員が退職する意向を示し、内科の入院患者約80人の転院を進めるよう病院側に求めていることが23日、分かった。

 同病院は北見市を含むオホーツク沿岸地域で唯一高度な医療を提供できる地域医療支援病院。病院側は日本赤十字社本社や北海道大医学部に医師派遣を要請しているが、地域医療に大きな支障が生じる可能性もある。

 同院によると内科医師側は今月中旬、病院側に文書を提出し、退職を前提に、内科の新規入院を今月末で終え、入院中の患者には転院のため他の医療機関を紹介するよう求めた。退職の時期は明確にしていないという。

 内科にはこれまで北大医学部の医局が医師を派遣。今春1人が北大に戻ることになったが、補充が行われないため、残る医師からは「負担が重くなる」と不満が出ていたという。

(共同)

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 今日、知人と話していて・・・まぁ、「首長」や「地方公務員」がいい加減なところは、医慮崩壊が次々とおきているという・・・話が出ました。

 舞鶴(市長が病院の赤字を問題視して、内科医総退職を招き・・・そのまま戦線縮小)、尾鷲(議員が「産科医1人に5000万円も払うのは無駄、3000万円も払えば助教授クラスが来ると言った」)、江別(ヒトの補充もなく救急患者さんをぜんぶ引き受けさせた・・・)、せたな(診察室が二つなら医者は3人入らないと言った・・)、福島(県知事が土建屋と汚職で逮捕)、奈良(県庁や市役所が腐っていて公務員は5年間ほとんど出勤せずに給料をむさぼり、産科医には時間外給与支給なし)・・・

 こうしてみると、勤務医の医師たちが大変な目に遭っている所は「問題」が地方自治体側にあるのですが、これも自治体の首長&議員が問題外だったり、土建屋さんと仲良しこよしで汚職体質だったりしているせいですね。
 マスコミには、そんな真相なんか書けないし、書きませんよね(役所からニュースをもらって書くのが仕事ですし)

 そしてこの病院も「戦線縮小」いや、もう「玉砕」陥落寸前です。 ちょうど、撤退&玉砕が続いている最中、このような文章をみっけたので、そのまま掲載させていただきます。

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日本医事新報 2008/01/19号

「後戻りができない改革」になる

小山田 恵全国自治体病院協会会長に聞く

自治体病院の改革が必要 であることはずっと言われ てきた。私は今回の改革は 最後のチャンスであり、「後 戻りができない改革」と呼 んでいる。
 病院の消滅か存続か 大きな転機の1年に

この改革に対応できなけ れば病院の消滅もあり得る。 改革プランは初年度中に策 定することが義務づけられ たが、この1年でそれぞれ の自治体病院は消滅するの か生き残れるのか、大きな 転機を迎えていると思う。
改革プログラム案が昨年 日月に出て以来、私は最終 的には増田寛也総務相とも 会い、こちらの要望事項を 伝えた。今回の改革プログ ラムには、そのほとんどが 取り入れられた。

私が要望したことは、改 革プランは経営に主眼を置 いたものではダメだという こと。医師が嫌気が差して 病院を辞め、医師不足がさ らに加速するようではいけ ない。医師が継続的に、生 きがいを持って働けるよう な環境づくりを基本に置く 必要がある。例えば、医師 の過重労働を緩和し、余裕 のある勤務体制を組むよう にすることなどだ。

そのためには、行政官が 机の上だけで改革プランを 作ってしまってはダメ。誰 も責任をとらないものにな ってしまう。

自治体病院に民間の経営手法を取り入れ、経営を効 率化することは大賛成。し かし、条例や長年の慣習な ど、病院長の努力だけでは 解決しない問題がある。そ れを変えるには、病院の開 設者と管理者が真剣に話し 合い、そうした障害を取り 払うような改革プランにす る必要がある。 再編・ネットワーク化も、 難しいことは誰もがわかっ ている。しかし、それをしなければ本当に自治体病院 は立ちゆかなくなる。

国の財政支援も、特例債 の発行で今まで病院が抱え ていた負債を軽減できる措 置が明記された。再編する 場合にも、それまでの負債 をどうするかなどの考え方 がはっきりした。そうした 点は評価できる。

私の見るところでは、自 治体病院のうち潰れそうな のは約10%、100病院程度ある。病院の抱える事情 はすべて違うので、個々の ケlスで問題があったら提 起してもらい、全自病協と しても、一諸に解決の方法 を考えていきたい。(談)

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まぁ、夕張市民病院のように病院としては残ったけど、戦線縮小して残ったパターンもありますが、舞鶴のように「風前の灯」のところもあります、先日の牛深(医療崩壊は続く:久しぶりの「聖地のかほり」 )、北見などがこの中に入っているかは知りませんが、いずれにせよあと90位は「やばい」のだと自治体病院の協会の長も言ってます。

 日本には8000ほどの病院がありますが、自治体病院が1000くらい。残りの7000の民間病院も決して経営が磐石なんてもんじゃありません。さて、どうなることでしょうか?

 まさに、この1年くらいが山場ですが、春までにあといくつ「玉砕宣言」が出るんでしょうかね? 国民はこのような結果を希望しているんでしょうか?

ぽち

  なかのひと



 


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