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[救急の問題は世界的な問題]病院はもっとつらいのだがな・・・毒 [医療崩壊]

「病院・救急隊救急隊も、つらいんです」現場から動けぬ救急車

救急車を呼べば、すぐに病院に運ばれ、助けてもらえる-。患者や家族が当然のように望んでいることが、もはや当たり前ではなくなっている。

取材に行った救命救急センターには、2人の救命士が研修に来ていた。救命士制度の導入以来、救急車1台に1人の救命士の配備を目指し、有資格者以外にも消防士が積極的に資格を取って蘇生(そせい)処置や投薬法などの勉強に追われているという。

「搬送先を探すのは、本当に大変ですよ」。取材に来ていることを告げると、2人の救命士は、そうこぼした。

大阪市消防局によると、同市内の平成18年中の救急出動件数は、2万5036件。うち、搬送先が決まるまでに20回以上問い合わせをした件数は、104件。都心部でも、実情は厳しい。

だが、2人の救命士はこうした問題が注目される随分前から搬送先探しには苦労していたといい、ここ2、3年で事態はさらに深刻化しているという。

連絡回数が増えることで当然、搬送までの時間も増える。その間、目的地の決まらない救急車は現場から動けない。

今月2日、東大阪市で交通事故に遭い、5軒の救命救急センターに搬送を断られた末、死亡した男性は現場での搬送先探しに約30分を要した。

救命士は言う。「そんなことは日常茶飯事です」

救急車に乗る隊員は原則3人。蘇生処置以外に搬送先探しや運転担当と役割が分かれているが、搬送先がなかなか決まらないと、そうした本来の業務以外に仕事が増えてしまうことがあるという。

例えば、やじ馬の整理。長時間救急車を止めていることで、事情を知らない通行人から、「いつまでおるんや」「はよ、病院に連れっていったらんかい」などとやじを飛ばされることがあり、その対応だけでも大変なのだ。そうした声を聞いて、同乗中の患者家族がパニックになってしまうこともあり、隊員が暴力を受けたケースも少なくないという。

「必死でやっているのに、分かってもらえないこともある。患者と病院に挟まれる救急隊も、つらいんです」(信)

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 病院に、そのまま患者さんを助けるために、運ぶだけに徹したいのはよーくわかります。これは、攻撃じゃありません。

 ただ、1昨年でしたか、都内で電車で乗っていて、目の前の乗客がけいれんを起こしてぶっ倒れました。いや、もうびっくりするよりもほら、一応、医者だから対応します。
 もちろん、たまたま目の前に座った、見知らぬ誰かさんです。呼吸はしています。でも意識消失時間は3分ほどでしたか?その間、電車動いてました。ほどなく意識がもどり、血圧もあったので、あわてて心臓マッサージは必要なかったのは良かったのですが、電車を次の駅で止めて降ろす。駅員にも知らせて、救急隊が着いた・・・と思ったら救急車じゃなくて、消防車(汗)。

 これってありか?って思いました。結局、都内では「救急車」を利用する人が多すぎて、救急車が間に合わないので、消防車が先に行って、蘇生や処置を行っているというのが実態です。

 これが行き過ぎると、消防車も現場に間に合わなくなる可能性もあります。

 え?患者さん。まぁ、意識は戻られて、気づいたら医療関係者とかいっぱい現れたのですが、患者さん外人さんで困りましたよ。もちろん、救急隊が来るのを待ちましたが、約束の時間に遅れたのはいうまでもありません。

 自分は、一回こっきりですが、これで「大変なことになっている」と思いました。タイトルにあるように「救急病院」はもっと大変です。断れば「たらい回し」だろと言われ、「無理に引き受ければ」マンパワー不足の現場はたちどころに他の患者さん(病院に入院中の患者さんも担当しているのですよ・・・医師一人とかでね、そして翌日も睡眠不足の状態で手術とかね危険行為そのもの)どころじゃなくなります。

 結局、そういう状態が、現場の崩壊をもたらしています。今国会でも医師について『
福田首相は「産科・小児科を中心に地域の医師が少なくなっており、医師確保は喫緊の課題」とする見解を述べた。そのための対策として、昨年5月に取りまとめた「緊急医師確保対策」で医学部定員を増やしたことを紹介。さらに来年度予算案に盛り込んでいる医師確保対策事業に対しては「(既に)大幅な増額を行っている」と答弁』(医師確保対策費は十分か?参院代表質問)していますが、去年の五月の政策です。大阪の「たらい回し報道」はそのあとです。これで間に合うかは不明です。

 まぁ、アメリカも同じように深刻な状況です。心筋梗塞を外来で50分も待たせているんですから・・・運ばれてもそこは「順番待ち」です。
ぽち

  なかのひと



アメリカ:救急外来の待ち時間が延びています

救急処置室の待ち時間が長くなっています
ER Wait Times Getting Longer
心筋梗塞となった全ての患者のうち1/4以上が、医師の診察を受けるまで50分あるいはそれ以上、待たねばなりません。
(ハーバード大学の)Kellermann医師は、この状況を「混雑した空港の管制官が飛行機を滑走路に駐機させようとしているようだ」とたとえていいました。
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