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[言葉の贈り物]気持ちいい関係のために [雑感]

 大学教授が「学位」の謝礼で大金を受け取ったり、手術のお礼に金品の授受は公務員という身分からすると、脇が甘いと言われても仕方ありません。

 残念ながら、自分も患者さんを診療していた時に「どうしても・・・」とおっしゃってお金をそのまま無理やりポケットにねじ込む、家族の方とか見えましたが、お給料はいただいているので、お心だけ頂戴します・・・と言い立ち去るのでしたが、後日になって宅配便で送られたり・・・住所どうやって調べたんだろ (汗)とかあります。今となっては完全にお断りするのができず自分も未熟だったなと。

 はっきりと断る勇気がなくて受け取ってしまった若手医師にとっては、受け取っても、そのお金で患者さんの「待遇」に差をつけることも出来ませんし、基本的に公的病院では「禁止」されているものです。民間病院でもあまり金品の受け取りは歓迎していないと思います。

 普段から部下である若手医師や医学生を指導する側の大学教授の立場からすると、「お礼に・・・」というのは普通の感覚かもしれませんが、やはり「何度も」受け取ると、感覚が異なってくるのかな?とか。
 これも、人によりますが、自分の大学時代にお世話になった大学教授は、業者さんとの話し合いなども必ず食事時間を避けておられた先生がおみえでした、もちろん食事でも・・・と言われれば「済ませました」とお断りをされていました。

 手術をしてもらったらお礼にお金を・・・というのは、難しい問題ですが、基本的には、「不要」だと思っています。

 むしろ言葉で「ありがとう」って言われるのが気持ちいいものです。または退院されてから、患者さんからのお手紙や外来で受診した時に「ありがとう、先生のおかげで元気になりました・・・」と言われるとうれしいものです。言葉の贈り物。それが僕たちが欲しいものです。

 最近は、毎日のように新聞やテレビで「たらい回し」だとか「医療ミス」という具合に叩かれるように書かれるので、現場の医師たちは、自分のことではないのですが、意気消沈しています。患者さんの「心からの気持ち」として「ありがとう」って励ましになるんですよ。

ぽち

  なかのひと 


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患者から謝礼180万 大学教授に減給処分

産経新聞イザ 2008/01/07

 愛媛県は7日、手術や診療の謝礼として患者から計180万円相当の現金や商品券などを受け取ったとして、県立医療技術大の60代の男性教授を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。学長は文書訓告処分とした。

 同大学の総務課によると、教授は平成5年から14年にかけ、患者1人から謝礼として、現金や商品券などを受け取った。

 また、兼業許可を得ないまま休日などに民間病院で救急医療を行い、報酬を受け取ってもいた。


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Bundo

先日同窓会があり、「お金はだめでお酒を貰うのはいいのか?商品券やビール券はどうなの?つきつめると世の中のお中元、お歳暮の習慣がいけないことになるのか?」という話題になりました。
この教授が処分を受けた正確な理由は何だったのでしょうか?180万円(これも合計額ですよね)が多すぎたから?3万円ならいいのでしょうか?
場合によっては、おそらく公務員医師の90%以上が同じ処分を受けかねませんよね。
by Bundo (2008-01-09 08:59) 

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