[レミングスを監視せよ?]病院はDPCに向う・・・ [医療行政]
新規698病院も「軽症含むDPC」の対象 <中医協小委で合意>
Japan Medicine Mail 2007/12/13
中医協・診療報酬基本問題小委員会(委員長=土田武史・早稲田大商学部教授)は12日、今年7月から新規にDPC準備病院に参加した698病院が2009年度に対象病院に移行する際の基準として、軽症の急性期入院医療も含めることで一致した。06年度の準備病院371施設が08年度に移行する際の要件と同様、「データ/病床比」が8.75以上の基準を満たせば、07年度の準備病院も09年度に対象病院に移行できることが、現時点では合意されたことになる。
ただ、竹嶋康弘委員(日本医師会副会長)は「軽症も含めることについては合意はしたが、DPC制度全体の見直しが行われるまでの暫定措置」と主張。来年度以降にDPC評価分科会で検討することになる
<1>調整係数の廃止に伴う新たな機能評価係数
<2>基準を満たさない病院を対象病院から外す仕組み
<3>対象病院が自主的に撤退できる仕組み
―など、DPC制度全体の見直し議論が進む過程で、基準案の変更もあり得るとの認識を示した。
↓他のニュースソース(メディカルウェーブ2007/12/11)
07年度DPC準備病院は09年度から対象病院に
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タイトルのレミングスは、ゲームのタイトルです。学生時代に遊んだ覚えがあります。これはレミング(タビネズミ)の複数形です。
ただ、ウィキペディアのある項目を読むと・・・あんまりうれしくないお話です。
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『動物の集団自殺としては、レミング(ねずみ)の集団自殺が有名であり、ディズニー製作の映画「白い荒野」では集団を賄うだけの餌が得られずに、本能による個体数調整や地磁気の影響によるものと説明されている。
これに対し、集団自殺に見える行為は餌場を求めて移動中の群れが進路を誤り、後続のレミングから押し出され海に落ちただけであり、意図的に集団自殺をするように見せかけた可能性が示唆されている。(ディズニーの撮影スタッフが、演出のためにレミングを海に投げ入れていたという証言もあり、レミングの集団自殺に関する実証は何も無い)これら集団で死に至る原因に対する学説はさまざまであり、詳しいことは分かっていない。
一説には個体数が増加した群れが新たな餌場を求め移動し、レミングの別名タビネズミの名前の通りに旅の途中の障害によって結果的に個体数が減り、新たな餌場に定着した後、餌の豊作等により爆発的に個体数が増え、次の餌場に旅をすることを繰り返している、とされている。』
『ウィキペディア:集団自殺の項より』
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エサを「診療報酬」、ねずみさんを「病院」に置き換えたら・・・。不謹慎すぎました・・・たとえとしてはよくありませんね・・・。
ただ、厚生労働省は、「日本では病院の数が過剰」とお考えです。地域医療計画で病床規制を行ったつもりが、逆に病院が爆発的に増えすぎたと考えています。
DPCの表向きの顔は、医療効率化のための病棟稼働率アップ、在院日数削減、診療内容の平準化、地域格差の削減のツールですが、病院に「生存競争」を強いている側面も大いにあると思います。
日医も「DPCの撤廃」を要求していますが、政府にとって便利な小道具を手放すとは思えません。病院が「バス」に乗ってくるのなら大歓迎です。ただ、DPC化した病院の黒字経営を保障するものではありません。
「医療の効率化」という美名の下に都市部も僻地も同じコストでの診療を要求する病院への「市場から退去・・・」をせまるのに活用されておられます。
今後、問題となるのは、都市部の病院も競争が激化するでしょうが、悲惨なのは「地域の拠点」である公立病院です。
勤務している医師は、医局から「貸し剥がし」を受け、看護師も人気病院である都市部の病院が集め、7対1看護にして病院を経営を建て直しをするにも困難な状況です。
今後、病院稼働率低下&人材枯渇で経営基盤が弱体化した自治体病院は、診療所へダウンサイジング、再編を経て、地域医療の集約化(&空洞化)が進められます。
この流れを「医師」のせいとはいえません、政府の「誘導」です。わかってやっていると考えます。総務省が「リストラ案」を出しました。これを、拒絶することは難しいと考えます。
病院の再編で通院が困難になってから・・・「不便になった」とか「医者はどこだ」「救急で運ばれたのに助からなかった」などというのは都市部ではなく、地方で顕在化が来年以降、さらに深刻化することでしょう。
国民が「バブル崩壊」で困惑している間に、不良債権だらけの銀行に税金から資金注入を行い、債務保証を行って、外資に安く売り渡した既往歴がある、政府です。またやっちゃうんでしょうかね?
もちろん、外資の全てが「ハゲタカ」なんて言いません。ただ、病院は住民が利用するある種の公共財です。それを、銀行と同じように整理されると・・・いいのでしょうか?短期的な利潤が目当ての外資、玉石混交の「再生ファンド」。
地域住民がのちのち困ることにならないためにも、医師だけでなく、一般市民も注意していく必要があります。
地元の自治体病院が赤字・・・じゃぁ売ってしまえ!?それで病院が良くなるようなら、歓迎すべきです。しかし、お取り潰しならば「No!!」を言わなければなりません。自衛という意味で「ア○コのがっちり保険」とか加入することは無意味ではありませんが、個人的には病院が地元になくなってから、保険があっても意味ないですよね。ぽち→
Japan Medicine Mail 2007/12/13
中医協・診療報酬基本問題小委員会(委員長=土田武史・早稲田大商学部教授)は12日、今年7月から新規にDPC準備病院に参加した698病院が2009年度に対象病院に移行する際の基準として、軽症の急性期入院医療も含めることで一致した。06年度の準備病院371施設が08年度に移行する際の要件と同様、「データ/病床比」が8.75以上の基準を満たせば、07年度の準備病院も09年度に対象病院に移行できることが、現時点では合意されたことになる。
ただ、竹嶋康弘委員(日本医師会副会長)は「軽症も含めることについては合意はしたが、DPC制度全体の見直しが行われるまでの暫定措置」と主張。来年度以降にDPC評価分科会で検討することになる
<1>調整係数の廃止に伴う新たな機能評価係数
<2>基準を満たさない病院を対象病院から外す仕組み
<3>対象病院が自主的に撤退できる仕組み
―など、DPC制度全体の見直し議論が進む過程で、基準案の変更もあり得るとの認識を示した。
↓他のニュースソース(メディカルウェーブ2007/12/11)
07年度DPC準備病院は09年度から対象病院に
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タイトルのレミングスは、ゲームのタイトルです。学生時代に遊んだ覚えがあります。これはレミング(タビネズミ)の複数形です。
ただ、ウィキペディアのある項目を読むと・・・あんまりうれしくないお話です。
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『動物の集団自殺としては、レミング(ねずみ)の集団自殺が有名であり、ディズニー製作の映画「白い荒野」では集団を賄うだけの餌が得られずに、本能による個体数調整や地磁気の影響によるものと説明されている。
これに対し、集団自殺に見える行為は餌場を求めて移動中の群れが進路を誤り、後続のレミングから押し出され海に落ちただけであり、意図的に集団自殺をするように見せかけた可能性が示唆されている。(ディズニーの撮影スタッフが、演出のためにレミングを海に投げ入れていたという証言もあり、レミングの集団自殺に関する実証は何も無い)これら集団で死に至る原因に対する学説はさまざまであり、詳しいことは分かっていない。
一説には個体数が増加した群れが新たな餌場を求め移動し、レミングの別名タビネズミの名前の通りに旅の途中の障害によって結果的に個体数が減り、新たな餌場に定着した後、餌の豊作等により爆発的に個体数が増え、次の餌場に旅をすることを繰り返している、とされている。』
『ウィキペディア:集団自殺の項より』
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エサを「診療報酬」、ねずみさんを「病院」に置き換えたら・・・。不謹慎すぎました・・・たとえとしてはよくありませんね・・・。
ただ、厚生労働省は、「日本では病院の数が過剰」とお考えです。地域医療計画で病床規制を行ったつもりが、逆に病院が爆発的に増えすぎたと考えています。
DPCの表向きの顔は、医療効率化のための病棟稼働率アップ、在院日数削減、診療内容の平準化、地域格差の削減のツールですが、病院に「生存競争」を強いている側面も大いにあると思います。
日医も「DPCの撤廃」を要求していますが、政府にとって便利な小道具を手放すとは思えません。病院が「バス」に乗ってくるのなら大歓迎です。ただ、DPC化した病院の黒字経営を保障するものではありません。
「医療の効率化」という美名の下に都市部も僻地も同じコストでの診療を要求する病院への「市場から退去・・・」をせまるのに活用されておられます。
今後、問題となるのは、都市部の病院も競争が激化するでしょうが、悲惨なのは「地域の拠点」である公立病院です。
勤務している医師は、医局から「貸し剥がし」を受け、看護師も人気病院である都市部の病院が集め、7対1看護にして病院を経営を建て直しをするにも困難な状況です。
今後、病院稼働率低下&人材枯渇で経営基盤が弱体化した自治体病院は、診療所へダウンサイジング、再編を経て、地域医療の集約化(&空洞化)が進められます。
この流れを「医師」のせいとはいえません、政府の「誘導」です。わかってやっていると考えます。総務省が「リストラ案」を出しました。これを、拒絶することは難しいと考えます。
病院の再編で通院が困難になってから・・・「不便になった」とか「医者はどこだ」「救急で運ばれたのに助からなかった」などというのは都市部ではなく、地方で顕在化が来年以降、さらに深刻化することでしょう。
国民が「バブル崩壊」で困惑している間に、不良債権だらけの銀行に税金から資金注入を行い、債務保証を行って、外資に安く売り渡した既往歴がある、政府です。またやっちゃうんでしょうかね?
もちろん、外資の全てが「ハゲタカ」なんて言いません。ただ、病院は住民が利用するある種の公共財です。それを、銀行と同じように整理されると・・・いいのでしょうか?短期的な利潤が目当ての外資、玉石混交の「再生ファンド」。
地域住民がのちのち困ることにならないためにも、医師だけでなく、一般市民も注意していく必要があります。
地元の自治体病院が赤字・・・じゃぁ売ってしまえ!?それで病院が良くなるようなら、歓迎すべきです。しかし、お取り潰しならば「No!!」を言わなければなりません。自衛という意味で「ア○コのがっちり保険」とか加入することは無意味ではありませんが、個人的には病院が地元になくなってから、保険があっても意味ないですよね。ぽち→
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