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[打開策?研修制度見直し] [医療行政]

医師不足で臨床研修見直しへ
NHK 2007/11/19

 臨床研修は、基本的な診療能力を幅広く身につけてもらうため、厚生労働省が3年前に始めた制度で、医師免許を取った医師に2年間、病院での研修を義務づけています。今の制度では、1年目に最も基本となる内科と外科、それに救急部門を研修し、2年目に入ってから産婦人科、小児科、精神科、それに地域医療を研修することになっています。
 ところが、産婦人科や小児科の研修を経験する前に内科などに志望を決めてしまう医師が多く、医師不足に拍車をかけていると指摘されています。このため厚生労働省は、臨床研修の制度を見直す方針を固め、産婦人科と小児科の研修を1年目から受けられるようにして早い時期から親しんでもらい、志望する医師を増やすことにしています。
 今後、一般から広く意見を募ったうえで指針を作り、再来年の4月から新たなプログラムで研修を始めたいとしています。医療の現場では、診療能力を高めるにはまず内科や外科から学ぶ必要があると長く考えられてきましたが、産婦人科と小児科の医師不足に歯止めがかからないことから、厚生労働省は制度の見直しを迫られることになりました。
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 結局、新しい研修制度が「こういう事態」を引き起こすとは、厚生労働省のお役人は誰も予想できなかった・・・ということですが。
 制度の見直しで、「産科医」や「小児科医」が急増するとも思えません。いや・・・むしろ研修医たちが「現状」を直視する羽目になってしまうのでしょうね。

 結局は、「小児科」や「産科医」を続けている勤務医の先生方にとっても、人手不足を補充するようになればいいのですが、研修医の指導にも時間をかけねばならずマイナス面もあり、負担になりかねないと想像してしまいます。

 いずれにせよ人数が少ない研修医を取り合いするよりも、「医師の人数を増やす」方法を考えない小手先の見直しをいくらやっても無駄なんじゃないか・・・と突っ込んでおきます。

 ちなみに、小児科や産婦人科だけでなく、最近は「内科」や「外科」も不足しています。みんなが開業を目指しているのではなく、以前に比べると「説明」や「カルテ入力」といった細かい仕事が増え続けているせいです。
 保険会社の持ってくる「診断書」とかもそうですが、細かい仕事で医師が疲弊しているのを考えると、マンパワーをどうにかするか、こうなると医師の仕事のうち、医師以外ができるものは看護師やほかのスタッフに委譲していくしかないと思っています。ぽち

  なかのひと 



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