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[良質な医療は限界]医師不足が重要課題  [医療崩壊]

Japan Medicine Mail
2007/10/26

「主治医の登録制」めぐり応酬 <日医と国保中央会>

 診療報酬改定と後期高齢者医療制度をテーマにした医療経済フォーラム・ジャパンの公開シンポジウムが25日、東京都内で開かれ、主治医の登録制度やフリーアクセスの制限をめぐって主張が対立している日本医師会の竹嶋康弘副会長と国保中央会の田中一哉理事が激しい応酬を繰り広げた。一方、厚生労働省の原徳壽医療課長は、医師が不足する小児科でのフリーアクセスの一定程度の制限はやむを得ないとの持論を展開した。

次期改定「医師不足が重要課題」 <原医療課長「質の維持は限界」>

 厚生労働省保険局医療課の原徳壽課長は25日、医療経済フォーラム・ジャパンの公開シンポジウムで基調講演し、日本の医師数は諸外国に比べて全体の数が少ないと指摘した上で、次期2008年度診療報酬改定について、「医師不足対策を重視したい。産科や小児科に限らず、諸外国と比べて急性期医療は圧倒的に少ないスタッフしかいない。医師がいなければ十分な診療ができない」と述べ、次期改定での最重要課題に勤務医不足対策を位置付けていると説明した。
 日本の医療の現状については、「医療の質」「コスト」「アクセス」の3要素を用いて分析し、「アクセスは優れているが、コストが抑えられている。この状況では本来なら質は落ちるはずだが、医師のボランティア精神で持ちこたえてきた」と指摘。その上で、「近年は勤務医が病院から離れていく状況がある。医療の質にとって大きな問題。日本の急性期医療はこのままでは限界」と指摘した。
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 日本の国の医療を考える立場にある人が「医師のボランティア精神」について言及しておられます。しかし世の中の人には届きません。なぜなら夜間の小児科に受診しても無料だし、医者に落ち度が少しでもあって死ぬようなことがあれば、それは医師の未熟さの一方的なせいだと(時間がなさ、多忙さも多いにありますが)いう被害者もいるし、医師や看護師が過労死してもつい最近まで誰も同情されませんでした。

 厳しいことですが、こんな状況でも「国の政策の誤り:医師不足による被害」を「医者のせいだ」と魔女狩りするマスコミさんのおかげで、大変なことになることに国民はまだ気づいていません。
 実際は、がんばっている各地の病院に、こうやって厚生労働省が、ちょっとだけ派遣できているだけで、どんどん地域の拠点病院は崩壊に直面しています。

ぽち

  なかのひと 


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緊急医師派遣、新たに2病院に
キャリアブレイン2007/10/30


厚生労働省は10月29日、地域医療支援中央会議(座長=久道茂・宮城県対がん協会会長)を開き、今年5月に政府・与党が取りまとめた「緊急医師確保対策」に基づく第2回目の医師派遣として、市立根室病院(同根室市、199床)など2病院に対して派遣することを決めた。

【関連記事】
緊急医師派遣、第一陣に6病院

 今回、緊急臨時的に医師を派遣することが決まったのは市立根室病院と留萌市立病院(北海道留萌市、350床)の計2病院。
 厚労省はこのほか、医師の派遣を要請していた那智勝浦町立温泉病院(和歌山県那智勝浦町、150床)に対し、近畿大医学部(東大阪市)が同月1日から6カ月間の予定で、内科医1人を既に派遣していると報告した==。

 今年6月に医師派遣した第1陣の6病院と合わせると、同会義による緊急医師確保対策に基づく医師の派遣先は8施設目、報告事例を合わせると計9施設目になる。

 市立根室病院には、緊急医師確保対策を受けて同省が実施する「ドクタープール」事業に応募した産婦人科医を2008年4月から6カ月程度にわたって派遣する。
 同病院は当初、市内唯一の病院としてお産に対応していたが、昨年9月以降は常勤医の確保が困難なためお産への対応が困難な状態にあるといい、緊急に派遣する必要があると判断した。

 一方、留萌市立病院には11月から5カ月間をめどに、全国自治体病院協議会傘下の市立旭川病院(旭川市)が循環器科の医師1人を週2回程度派遣する。
 同病院は循環器科医のほか脳外科医と外科医の派遣も要請していたが、現在は循環器科医1人でカバーせざるを得ない状況にあるため、優先して派遣を決めた。

■岩手など3県にアドバイザー派遣へ
 この日の会議では、岩手・和歌山・大分各県に地域医療アドバイザー1人ずつを派遣することも決まった。
 地域医療アドバイザーの派遣は、医療確保支援策の一環として同省が今年度から実施する新規事業。都道府県の要請を受けて、医師確保などの取り組みを支援する。
 岩手県に対しては、気仙沼・宮古両医療圏での医師確保や医療機能の拠点化などについて、とやまPET医療健康センターの舘野政也理事長が助言する。

更新:2007/10/30   キャリアブレイン  


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