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[新聞報道にご用心?]早期がんに特化するがんセンターを褒めまくり? [がん]

病院別がん生存率が公表に 施設ごとに大きな差 
産経イザ 14:04

 全国のがん治療の中心的な病院が加盟する「全国がん(成人病)センター協議会」は5日までに、加盟施設ごとに胃、肺、乳、大腸の各がんの治療5年後の生存率をまとめ、一部は施設名を含めて公表。施設によって生存率に大きな差があることが分かった。

 同協議会が施設名を明らかにして生存率を公表するのは初。重症患者の比率に差があるなど、公表された生存率によって医療の質を単純に比較することはできないという。

 取りまとめた厚生労働省研究班の主任研究者で群馬県立がんセンターの猿木信裕手術部長は「生存率が平均より低かった施設は原因を分析して、診療体制の見直しに役立ててもらいたい。病院で医師に手術法などを相談する際の材料に活用してほしい」と話している。

 加盟30施設のうち25施設を調査。1999年に初めて入院したがん患者について、患者数や追跡年数など一定の基準を満たすことができた施設の生存率を算定した。公表に同意した施設については施設名を明らかにした。

 胃がんでは、生存率が最も高いのは国立がんセンター中央病院の84.1%。最も低かった匿名の施設の45.5%と大きな差があった。乳がんで最も高い施設は92.9%、最も低いのは72.3%。大腸がんは87.6%と63.8%、肺がんは55.5%と24.7%と、やはり差は大きかった。

 ホームページに掲載している。URLはhttp://www.gunma‐cc.jp/sarukihan/seizonritu/index.html

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 この記事を読むと「がんセンターが一番成績がいい」という、感じですが。実態は違います。

 知人の外科医には「がんセンター」に、中年女性で手術を希望して受診したらいきなり「末期がんです手術は無理、明日から緩和ケアを受ける施設を自分でお探しください」と三行半を突きつけられて、他の大学や施設を自力で探し当てて、手術後1年経過、まだお元気だというお話を伺いました。ちょっと合併症があったり、ちょっと進行していると「お断り」してたりするそうです。もちろん、がんを切ることに特化しているとは思いますが、早期の患者さんを選んでやってれば・・・こうなりますな。こういう作られたランキングなんてアテになりません、「がん以外は健康という、がん患者しか切らないがんセンター」なんてことを言う先生もいたような(毒)。

 かように、マスコミの報道は上っ面です。まだ朝日新聞の方がましでした。ご用心の程を。ぽち  
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 がん生存率、専門病院ごとに初公表 患者の要望に応え
 

朝日新聞 2007年10月05日03時01分


 国公立のがん専門病院などでつくる「全国がん(成人病)センター協議会」(全がん協、30病院)は4日、一部の加盟施設の胃がん、肺がん、乳がん、大腸がんの「5年生存率」を公表した。がん治療の中核施設でつくる全がん協が、施設名を明らかにして生存率を公表するのは初めて。施設ごとの治療成績の開示を求める患者の要望に応えるとともに、各施設に「差」の要因分析を促し、全国で同じ水準の治療を受けられるようにする目的がある。

 30施設の診療内容を、厚生労働省研究班が解析。99年中に初めて入院治療を受けたがん患者について、その5年後の生存率を算定した。 

 データの精度を高くするため、各部位別に100人以上治療した▽治療した全患者のうち9割以上を、5年後まで追跡できた▽6割以上でがん進行度を判定できた――などの基準を満たした施設について生存率を算定。このうち、公表に同意した施設の名前を明らかにした。年齢、性別による影響は計算で除いた。 

 この結果、生存率を算定できた施設数は、胃がん18、肺がん15、乳がん11、大腸がん12。それぞれ、5~3施設が公表に応じなかった。 

 胃がんでは、最も高かった国立がんセンター中央病院(84.1%)と、最低の匿名施設(45.5%)には38.6ポイントの差があった。偏りを避けるために外科症例のみ解析した施設を除くと、次に最高と最低の差が大きかったのは肺がんの30.8ポイント。大腸がん23.8ポイント、乳がん20.6ポイントだった。 

 ただ、胃がんで中央病院では、がんが最も早期の「1期」の患者が70%を占め、最も進行した「4期」との比が12.3。逆に最低だった匿名病院は、その比が1.2で、重症患者の割合が高い。研究班は「数字をそのまま医療の質が高いととらえず、治療について医師と話す際の資料にしてほしい」という。 

 全国286の「がん診療連携拠点病院」でも昨春から、国が示した統一手順で患者を追跡する仕組みが始まっている。14年ごろには、全がん協と同様の基準で5年生存率を算定できるという。 

 公表データは、全がん協のホームページの「全がん協加盟施設の生存率協同調査」から、見ることができる。 
図


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