[英国式:新ドレスコード]長袖白衣&ネクタイ禁止 [海外の医療]
Doctors' white coats banned under MRSA shake-up
ロンドン(ロイター) - 数十年間もの間、医師たちに好まれてきた長袖の白衣は、院内スーパー細菌(Superbusgs:以後は多剤耐性菌とします)に取り組むために、NHSの改革で禁止される手はずが整ってきています。
アラン・ジョンソン保健大臣によって明らかにされた、この「肘以下は露出」という服装規定(ドレスコード)では、すべての医師、看護師およびセラピストが対象となり、時計、指輪、腕輪のような宝石およびネクタイの着用が禁止されるでしょう。
この服装規定の目的は、クロストリジウム‐ディフィシル(C.Diff)やMRSAのようなNHSを悩ます致命的な伝染病の撲滅です。
長袖の白衣(多くの病院で既に段階的になくされていますが)は、袖口が患者に最近を運ぶ危険性があるためにお蔵入りになるでしょう。
ジョンソン健康大臣は、「患者の安全性がNHSの最優先事項であることを保証する」と言いました。
「今日の政策は...衣類のガイドラインを定め、手洗いをすることで確かなものとされ、感染の拡散防止となるでしょう。」と付け加えました。
専門家によれば、医師の3分の2が両手を適切に洗っていないと言いました。
今年の年末までにすべてのNHSトラストによって実施される他の規則には、多剤耐性菌の罹患患者を隔離することや、看護婦と寮母たちの努力がマネージャーによって見落とされないようにするために、看護婦と寮母たちに病院の理事会に直接報告書を年に4回送る権利を与えています。
主任たちはsuperbugの発生状況を詳しく述べる、または高額な罰金に直面する法的義務に直面します。
このドレスコードの変更は英国の病院はスロバキア、ハンガリー、ポーランドおよびチェコスロバキア共和国のような発展途上国のような国も含めた欧州の中で最悪という研究報告の後を追ったものでした。
最近、報告された数字によれば、MRSAの院内伝染によって1,650人が死亡しました、さらにMRSAの死亡率が減少していたのに対して、英国全土で、3,800人以上が、クロストリジウム・ディフィシレ(C.Diff)による死亡でした。
ブラウン首相によって見直しがなされた後、ドレスコードの変更についてメディカルグループは歓迎していましたが、野党は若干この変更について批判しました。
保守党の健康スポークスマンのMike Penningは、「政府は感染症の死亡率と戦うのに悲惨なほど失敗してきた」とコメントしました。
自由民主党の健康スポークスマンのNorman Lambは「誤った衛生標準は、目に余る違法行為と同じだ」と言い、さらに、「断固とした措置」 が実行されるべきだと述べました。
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ネクタイについて言えば、大学病院の医師などは標準的に着用していますし、自分も長袖白衣を愛用していた(夏場はケーシーでしたが)ので、いずれ、日本にもこの流れがやってくるのでしょうね。
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