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[日赤も医師不足]24病院に「ゼロ」診療科 [医療行政]

 日赤で614人医師不足=全国の8割強、昨年より深刻-24病院に「ゼロ」診療科
神戸新聞2007/07/13

 日本赤十字社(東京)が全国で運営する92病院のうち、8割強の76病院で計614人の医師が不足していることが13日、日赤の調査で分かった。24病院では、医師がゼロの診療科を抱えていることも判明。日赤医療事業部は「自助努力の限界を超えており、地域医療のほか、災害時の医療救護活動にも影響が出かねない状況」としている。

 調査は4月に実施。昨年4月に比べ、不足病院数は14病院、不足医師数は177人それぞれ増えた。診療科別では、内科系が191人(昨年149人)と最も不足。次いで産婦人科系62人(同52人)、小児科50人(同42人)、麻酔科43人(同32人)、外科系42人(同23人)など。

 医師不足の病院の割合は、地域別では中国・四国が92.3%と高く、北海道、中部は90%。東北、関東(山梨、新潟含む)、近畿は80%台だった。一方、九州・沖縄は50%。

 病床数が600床以上の21病院のうち、不足しているのは18病院で、昨年よりも倍増。大病院でも深刻な状況になっている。 

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 まぁ、自助努力ではどうにもならんですか。あとは国がどうするかでしょうね。赤十字や国立病院機構など足りないところばかり。あまっているのなら教えて欲しいもんだわい!

そういえば、日経メディカルの記者さんが日経ビジネスオンラインに記事を2006/06/28に載せていました。

医師不足の真の原因とは?
労働環境の悪化で逃げ出す医師たち


医局の地盤沈下、強まる開業志向

女医増も医師不足に拍車 敬遠されがちの外科系

病院の集約化や医師バンクで解決目指す

本当の理由は「医師と患者の関係」にある

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まぁ、こういう刺激的な見出しはいただけませんが、たしかに、ボクが研修医時代に聞いた「お正月の日直なんて、昔は暇で、午前中はおせち料理を食べながら、一人か二人診ただけ…」なんてオーベンの先生の時代(つまり昭和50年代前半)に比べると、ボクの研修した病院の今の状況は「研修医が2人、ICU、産科、外科、内科系が各1人…」で休む間もないと聞くと、救急病院の医師の労働環境が悪化しているのは事実(代休をとれないからですが)。

 マスコミは医師が逃げ出して…というが、ボクは「サボタージュ」のつもりもないし、「逃げた」つもりもなく・・・実は今日から3泊4日で缶詰で仕事しているのです。えぇ、世に言う代務です。

 労働環境の悪化じゃなく、気づいたからですよ>異常な状況に。それをボクは逃げたというよりは、普通に立ち位置を変えただけ。タイトルを今日から4日間だけ代務医の日々してみました・・・。

 ちなみに、登録すると下記のような表が記事の中にあるけど、たしかに内科よりも眼科や皮膚科の方が多いように見えます。 まぁ、いずれ充足するでしょう。経済学のいう需要と供給を無視してはなりません。

 そして、偏りはあるし、全員が内科や外科に行かないのではなく、ちゃんと進む人もいるのです(小児科9人は偉いぞ!)。でも、人数が多くない…そしてそういう不人気な科は、勤務状況が良くならない、負の循環がまだまだ続きそうです。→


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