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[日本療養病床協会]いいのかなぁ・・・ [医療行政]

 

選挙の断面

日本療養病床協会 自民支援 病院に依頼

会員“病床削減の党 応援とは”

赤旗2007/07/10

 なんだか読んでてトホホですね。療養病床を経営している病院にとって、経営努力しているのを応援してくれていたとはとても思えなかったりするのですが。まぁ、お願いするのは自由ですが、もうちょっと考えた方が…と思いました。ちなみに去年の春にあった東京大学の医療政策人材養成講座のフォーラムでこういう会場からの問いかけがありました。これに、日本医師会とか応えていますでしょうか?ぽち→ 

 

<東京大学医療政策人材養成講座公開フォーラム 2006311

「医療者主導の医療改革は可能か~勤務医の役割~」講演録より>

会場1:私は30年間、厚労省におりました。今日の主題は、「医療者主導の医療改革は可能か~勤務医の役割~」ですが、堀見先生のお話を聞いても、本田先生のお話を聞いても、勤務医の意見を国の医療制度の政策決定プロセスに反映させていくためには、どうしても勤務医と日本医師会との関係をどう整理するのかということを根本的に問わなければいけないのではないかと思いました。 なんと言っても日本の医療制度をどうするかというのは、厚生労働省の政策決定プロセスを抜きに語ることはできないと思います。したがって、病院団体や医療関係団体、それからNPOが出てきたとしても、最終的にはやはり日本の医師全体の職業倫理なりプロフェッショナル・フリーダムを高めていく活動が、基軸になければいけないと思うんです。ですから、重要なのは、まず勤務医発の医療改革をする前に、医師会の内部に入って、勤務医が医師会自体を改革していくなりして、その政策決定プロセスに自分たちの意見を反映させていけるかどうかだと思います。このことについての検討を抜きにして、外部でさまざまな活動をしても、逆にそのことが医師全体のパワーを弱めていくことになったら、非常にまずいシナリオになっていくと思います。その点について、特に堀見先生や本田先生はどのようにお考えになっているかという点をお聞きしたいです。 

本田:それは私も悩んでいるところです。実は、私は埼玉県の勤務医部会に属しています。たまたま今年は全国の勤務医部会の主催をするのが埼玉なんです。そこで私は、日本の医師が少ないという講演をさせてくださいと言っているのですが……。 わかりやすく現状を言うと、その勤務医部会も、結局、会の運営等すべてが医師会の世話にならないとできないものですから、医師会の顔色をうかがわざるをえない雰囲気があるんです。ですから私は、将来、あなたが医師会のスポークスマンになってくれないかと医師会から言われるようになるようにがんばろうと思っています。我々勤務医が積極的に世の中に訴えれば、支持してくれる人は多いと信じています。 医師会だけではなく、組織の中に入ったら雑巾がけからしろ、みたいな歴史がまだ日本にはあります。中に入って雑巾がけからしていると、私が医師会で発言力を持つようになるのは、おそらく75歳すぎになってしまうと思うんです。ですから今からでもとにかく正論を言いつづけて、それこそメディアの力も借りながら日本国民が真の民主主義国家の国民として目覚めるようにする。そうすれば、医師会のほうで、「あいつらの意見もとり入れなければいけない」と考えてくれるようになるのではないでしょうか。 以前、大阪の医師会の医事懇話会が講演をしてほしいと、私を呼んでくれたことがあります。最初は、とんでもない勤務医がいるというので呼んでくれたようなのですが、私の講演が終わって質疑応答後には、厳しい先生たちも最後には拍手をくださいました。医師としての正論や、社会的責任を果たそうと呼びかけたら、拍手をしてくれたんです。夢のようでした。私は今後もそのようなかたちでアプローチしていきたいと思います。

 黒川:さっき、医師は組織に属していなくても生活できる、わがままだと言ったでしょう。自分たちで調整がつかないと、すぐに新しい会をつくる、分裂する。それはまわりから見れば格好の餌食です。自分たちで細分化しながら、全体的な力がどんどん弱くなっていくわけですから。全国医学部長病院長会議でも、文科省にガンガンやられると引っ込んじゃいますが、医師の間での調整はまだまだ可能性はあると思っています。 

本田:私もそれを期待して活動していきたいと思っています。ただ、それには皆さん医療関係以外の方の協力もいただきたいのです。多忙な勤務医だけでは、事務的な仕事もできません。 私は自慢じゃないですけれど、地盤、看板、コネ、金、時間がないですから政治家にもなれません。ただ最近、医療制度研究会ではボランティアで手伝ってくれる人が、2人、3人、4人とだんだん増えてきましたが、皆さんで協力して支えていただければと思います。 我々がこうやってメディアの方に注目されると、医師会も一目置かなくてはいけないし、私の医師会での発言力も強くなるし、結果的には国民の皆さんのためにも有意義ではないかと思っています。 

堀見:僕は医師会をあまり知らないので、逆にお聞きしたいのですが、どういうシナリオで動けばうまくいくんでしょうか。 

会場1たとえば今回の診療報酬改定を見ると、相当、病院に配慮した改定になっていると思います。いろいろな力を借りて病院団体の2人が中医協の委員になっているからかもしれませんが、しかし、彼らは診療側委員というかたちで入っているわけです。 私は日本医師会が、開業医も勤務医も、それから大学の研究者も含めた、すべての医師の団体として医療政策に対してきちんとしたシンクタンク機能を持って、政策提言をし、具体的な提案をしていくのがいいと思います。そして、自ら職業倫理を確立していく。たとえば、医師の処分は、国がやる必要はないと思うんです。医師会が自分たちの仲間から医師にふさわしくない人たちを排除していけばいい。自律的な組織かどうかが、国民に支持されるための最終的な判断基準になるので、そういう医師会をめざし、それぞれの医師が、今何をしなければいけないかということを考える時期に来ているのではないでしょうか。 

 

会場:(拍手) 


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