[無責任なのか?]医療事故にどう向き合うか [医療事故]
NHK クローズアップ現代
総合 夜7時30分~7時56分
BS2 夜11時~11時26分
6月22日(木)放送予定
医療事故にどう向き合うか
医療事故がこの10年で10倍以上に急増する中、隠蔽や改ざんが相次ぎ、医療現場への不信が増大している。こうした中、今年2月福島県で起きた医師の逮捕が全国に波紋を広げている。リスクを伴う医療現場でどこまで医師に責任を問うべきなのか。医師からは、「逮捕されるくらいならリスクの高い診療はしたくない」という声も上がり、市民が受ける医療サービスの低下が懸念されている。一方、医療の閉鎖体質を変え患者に向き合おうという動きも出ている。事故の被害者を安全対策者として病院に招き、医師の意識改革を図ったり、患者と医師の仲介役を果たしてもらうなどの取り組みが始まっている。医療者と患者のあるべき関係を考える。
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei.html
この中で、いつものことだが、NHKらしい視点としては患者さんに不満を述べさせてそのままということ。
福島県の事件については「逮捕場面」をさらっと流し、その背景(一人赴任、患者さんの希望)など一切無視。そして、被害者の当日の様子の父親のインタビュー(これも大切なことなんだけど輸血を集めるために病院中が大騒ぎであったことも説明なし)、この余波で福島県内のお産を取り扱う施設数が逮捕前の31->この夏に24へ減るという事実だけまた報道。
そしてその余波で一人しか勤務していない福島県のある病院の産科医が「お産」を止めることになって、転院を求められた患者さんにインタビュー。「ちゃんと最後まで続けれなかったのでしょうか?」そして最後にひとこと「正直いって、無責任ですよね」。
うーん、その患者さんにこっそり聞きたかった、大野病院と同じように自らが出産時に医療事故が起きてもいいんですか?(謎)。
まぁ、この一言だけでなく「司会役」である国谷裕子 さんが、「訴えられるのが怖くて、リスクのある医療を避ける、これを引き受けないのは医師として、責任を放棄しているのではないのか?」という発言するし…。
何だか見てて平等じゃないような。患者さんの立場も確かに事故の真相究明と釈明、再発防止というのはわかるんですけどね。結局、福島の事件で「医者が逃げてる」という立場で報道を始終してたような感じです。
医者として国谷さんにも聞きたいけど、放送中のちょっとしたミスで「逮捕され」たり、犯罪者扱いをされるようなハイリスクな仕事をあなたならしたいですか?
これを見てまた勘違いをするような。病院がお産から撤退をするのはリスクをさけるためマンパワーの集中であって、そこに「医療事故」をひき起こしたくない大学や病院関係者の気持ちはほとんどくみ取れないですね。
後半のリスクマネージャーを病院が雇うことは家族や患者側にたってクレームがあれば、病院に問い合わせたりする存在は福音でしょうが…難しいですね。
その存在が不信感を解除することに役立つとは思いますけど、結局「裁判」でしか解決する方法がないかぎり、訴訟をすべてなくすことはできないと思いますが…。
患者さんの声を聞く、これはとても大切ですが、それだけの時間が現場の勤務医や看護師にあるのだろうか?増える書類、入院期間の短縮、急性期病院の多忙なところほど人が足りていないのに…「国がお金を払わない」状態で事故防止にはならんと思うのですが。
お産を携わってはない立場ですが、「少子化対策」という名で出産につきお金を妊婦さんに配ることも大切ですが、現場の医師を大切にしない限り、「逃散」が相次ぐでしょうし、地域の産科・小児科医療は二度と立て直しは不可能だと断言する。
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